【TRC】アルゼンチン代表“ロス・プーマス”が大金星!スプリングボクスを1点差で制す。
「ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)」第5節、アルゼンチン代表“ロス・プーマス”と南アフリカ代表“スプリングボクス”の対戦がエスタディオ・ウニコ・マドレ・デ・シウダデス(サンチアゴ・デル・エステロ)で現地時間9月21日におこなわれ、29-28でロス・プーマスが勝利し逆転優勝に望みをつないだ。
序盤に試合を支配したのは南アフリカ。前半4分に左サイドのラインアウトからクリーンブレイクしたFBアフェレレ・ファシがトライ。SOハンドレ・ポラードのコンバージョンも決まり7点を先制した。続けて8分に中央を破ったCTBジェシー・クリエルのトライ(G)で7点。さらに13分にSOポラードがPGを決めて17点のリードを奪った。
ここからホームのアルゼンチンが反撃開始。15分に左サイドを破ってWTBマテオ・カレーラスがトライをマークし、SOトマス・アルボルノスもコンバージョンを決めて7点を返した。17分に南アフリカのWTBカート=リー・アレンザがヘッドコンタクトによりシンビンを受け一時的に一人を欠く間に、左サイドを抜けたFLパブロ・マテーラが22分にトライ(G)。さらに27分の右サイドのラインアウトモールから奪ったPRジョエル・スクラビのトライで一挙に19点を重ね、アルゼンチンが逆転に成功する。
攻勢が続くアルゼンチンはFWで押し込む中、35分にSOアルボルノスがトライ(G)をマークしさらにリードを7点広げる。その後39分に南アフリカのSHコーバス・ライナーがペナルティの素早いリスタートからのトライで5点を返して前半が終了。26-22のアルゼンチンリードでハーフタイムを迎えた。
南アフリカは後半4分にPGで1点差に迫り、8分にこの試合で代表1位タイの127キャップとなったLOエベン・エツベスをリザーブから投入。11分には同じく途中出場のSOマニー・リボックがミドルレンジのPGを沈めて再びリードを奪う。
その後は互いにスコアが動かぬ時間帯が続き、アルゼンチンが29分にPGを決めて再逆転。1点ビハインドの南アフリカは79分に敵陣でペナルティを得るがSOリボックがショットを外す。その後の守備を耐え抜き、世界ランキング7位のアルゼンチンが2023年W杯王者でランキング1位の南アフリカに29-28で勝利した。
ロス・プーマスは2018年8月25日以来、通算4度目のスプリングボクス戦の白星。TRC2024では3勝2敗、勝ち点14となった。一方、敗れたスプリングボクスは今大会初黒星で成績を4勝1敗とした。この試合は7点差以下での敗戦のためボーナスポイント1点を獲得し、勝ち点は19となった。
両チームが対戦するTRC最終節は9月28日に南アフリカのネルスプロイトでおこなわれる。ロス・プーマスがスプリングボクスより3トライ以上マークしてボーナスポイントを獲得し勝利し、且つ8点差以上をつけてスプリングボクスにボーナスポイントを与えなければ、逆転でのTRC初優勝となる。