日本製鉄釜石シーウェイブスが始動。今季の目標はトップ4。新クラブハウス建設も発表。
リーグワン ディビジョン2の日本製鉄釜石シーウェイブスが2024-25シーズンの始動に向けた記者会見を8月5日に開いた。新シーズンの目標を「トップ4」と発表し、新体制での意気込みを語った。
冒頭に挨拶した桜庭吉彦GMは、この日から全体練習がスタートするチームを「今まででいちばん充実した戦力」と表現し、新シーズンへの期待を滲ませた。
またホストゲームの入場者数目標を年間平均2,000名と設定し、事業面での拡大もめざす。
8チームで競うディビジョン2での2024-25シーズンの目標を「トップ4」と発表した坂下功正総監督は、この目標を通過点として2027-28シーズンまでのディビジョン1昇格をめざすという中期的なプランを示した。
6シーズンに渡りキャプテンを務めたWTB小野航大の後を継ぎ、新キャプテンに就任するSH村上陽平は「目標にコミットできるように、チームとして危機感を持って、高いレベルでのラグビーを体現したい」と決意を語った。
会見には新加入選手のLO畠澤諭、FL/NO8アンガス・フレッチャー、SOミッチェル・ハント、WTB川上剛右も出席。2022-23シーズンで三菱重工相模原ダイナボアーズを退団した後、シドニーのマンリーマーリンズなどに所属していた川上は、オーストラリアで学んだプレーを釜石で体現したいと話し、さらに語学力を活かして「外国出身選手と日本人選手の架け橋になれれば」とチームへの貢献の意思を示した。
なお8月2日にNECグリーンロケッツ東葛から加入することが発表されたPR上田聖は都合により欠席した。
さらにこの日、新クラブハウスの建設も発表された。釜石市球技場に隣接する現在のクラブハウスの隣に鉄骨造の2階建ての施設を建設中で、トレーニングルーム、ミーティングルーム、ラウンジも完備するという。施主はメインスポンサーの日本製鉄株式会社(北日本製鉄所 釜石地区)が担う。
当初の竣工予定時期を今年10月末ごろに設定していたが、工事が予定よりも順調に進んでいるため10月中には使用できる見通しを立てているようだ。