サントリーが日本選手権出場! NECもワイルドカード突破で帝京大と対戦へ
今季トップリーグのタイトルを逃したサントリーとNECだが、第52回日本ラグビー選手権大会の出場権を手にし、2014-2015シーズン最後の栄冠獲得に望みをつないだ。
大阪・近鉄花園ラグビー場で31日、日本選手権出場をかけたワイルドカードトーナメントの2回戦がおこなわれ、サントリーはリコーを42-14と圧倒。NECはNTTドコモを33-10で下した。
今季トップリーグを5位で終えたサントリーは、ワイルドカードの1回戦で近鉄に苦しんだものの、日本選手権出場決定戦だったリコーとの試合はSHフーリー・デュプレアとSOトゥシ・ピシのハーフ団が躍動し、チームに勢いをつけた。
サントリーは前半3分、テンポのよいバックス展開でFB有賀剛が先制トライ。11分にはデュプレアのキックでプレッシャーをかけて、密集でボールを奪取し、ピシが抜けて追加点を挙げた。サモア代表の司令塔でもあるピシは16分にも鋭く切り込んでトライ。ハーフタイム前には、足首の故障から復活した南アフリカ代表のデュプレアがゴールラインを越え、28-0で折り返した。
6シーズンぶりの日本選手権出場を目指したリコーは、50分(後半10分)にゴール前スクラムからのアタックでようやく得点したものの、直後のリスタートでミスが出て失点し、流れを変えることができなかった。WTB中?隆彰の力走などで加点したサントリーは、ディフェンスも粘り強く、9季連続の日本選手権出場を決めた。
一方、トップリーグは10位とふるわなかったNECだが、ワイルドカードでキヤノンとドコモを連破し、3季ぶりの日本選手権出場だ。
ドコモ戦。NECは前半19分、NO8ガレス・デルヴがハーフウェイ付近でインターセプトしてゴールに迫り、速いリサイクルで、HO臼井陽亮が先制トライを奪った。26分にはゴール前のPKから速攻を仕掛け、パスは乱れたものの、SO田村優が足でボールを巧みにコントロールしてインゴールで押さえ、リードを広げた。その後、PGで3点を返されたNECだったが、31分、FLニリ・ラトゥのビッグゲインで敵陣深くに入り、テンポよいアタックを最後はCTB森田洋介が締めくくった。
21-3で迎えた後半はこう着状態が続いたが、NECは67分、22メートルライン手前からSO田村が突破してCTBニール・ブリューにつなぎ、追加点。初のワイルドカード参戦で奮闘したドコモは、70分にFL川田涼がトライを決めたが、反撃はNECを倒すまでには至らなかった。
2014-2015シーズンを締めくくる第52回日本選手権大会は2月8日から始まる。組み合わせは以下のとおり。NECは大学選手権6連覇を遂げた帝京大の挑戦を受け、サントリーは1回戦で筑波大と対戦する。
<第52回日本選手権大会>
【1回戦/2月8日】
・東芝 vs. 東海大
・帝京大 vs. NEC
・筑波大 vs. サントリー
・慶應義塾大 vs. 神戸製鋼
【2回戦/2月15日】
・(東芝×東海大の勝者) vs. (帝京大×NECの勝者)…A
・(筑波大×サントリーの勝者) vs. (慶大×神戸製鋼の勝者)…B
【準決勝/2月22日】
・ヤマハ発動機 vs. Aの勝者
・Bの勝者 vs. パナソニック
【決勝/2月28日】