トヨタヴェルブリッツがプレーオフへの望みつなぐ。12連敗の花園近鉄ライナーズは入替戦確定
負ければプレーオフ進出争いから脱落という厳しい状況にあるトヨタヴェルブリッツが、崖っぷちでなんとか踏ん張った。4月6日に岐阜メモリアルセンター長良川競技場で最下位の花園近鉄ライナーズと対戦し、47-30で勝利。トライ数で3本差をつけたためボーナスポイントも獲得し、総勝点29(6勝6敗)となった。
一方、12連敗(総勝点2)のライナーズはレギュラーシーズン残り4試合あるが、10位以下が確定し、ディビジョン2上位チームとの入替戦に出場することが決まった。
序盤をリードしたのは、今季初勝利を目指すライナーズだった。前半5分、HO金子惠一の突破で敵陣深くに入ると、連続攻撃で相手のディフェンスをよく見ていたSOクウェイド・クーパーが瞬時に攻めの方向を変え、NO8セル ホゼからオフロードパスをもらったFBセミシ・マシレワがインゴールに持ち込み先制した。11分にはWTBジョシュア・ノーラがセルとの連係で右を攻略し、連続トライとなった。
12点を追いかける展開となったヴェルブリッツは、15分、敵陣深くに入り、SOティアーン・ファルコンから長いパスをもらった左WTBヴィリアメ・ツイドラキが鋭く内に切り込んで得点し、反撃へのエンジンがかかった。21分にはラインアウトからモールを組み、HO彦坂圭克が持ち出してインゴールへ。コンバージョン連続成功で逆転となった。
流れを変えたヴェルブリッツは、さらに25分、FB高橋汰地のキックをチェイスしたツイドラキがゴール前でボールを確保し、CTBシオサイア・フィフィタがサポート、そのすぐ後ろに走ってきたSHアーロン・スミスがインゴールに突っ込み、追加点となった。
その後、フットワーク軽やかなライナーズのマシレワにトライを許したものの、ヴェルブリッツは36分にドライビングモールで再びリードを広げ、後半に入っていった。
ライナーズも粘り、前半最後と後半早々にペナルティゴールで得点を重ね、3点差に詰めたが、ヴェルブリッツは49分(後半9分)、敵陣深くでのスクラムからの展開でCTBチャーリー・ローレンスが抜け、35-25とした。
その後、ヴェルブリッツは何度かピンチはあったが、FL小池隆成やPR淺岡俊亮などがブレイクダウンで奮闘し、ラインアウトでも相手にプレッシャーをかけ、辛抱した。
そして65分、ツイドラキがキック&チェイスでインゴールに転がったボールを自ら押さえ、大きな追加点獲得。75分にはローレンスががインターセプトからゴールへ独走し、勝利とボーナスポイントが見えてきた。
その後、ライナーズに1トライを許したものの、トライ数3本差をなんとかキープし、最大の勝点5を獲得した。