国内 2014.12.30

御所実、117点発進! 7人制ユース日本代表のWTB竹山が4トライ

御所実、117点発進! 7人制ユース日本代表のWTB竹山が4トライ

gose takeyama

御所実業のスピードスター、竹山晃暉(撮影:松本かおり)

 これがスタイルだ。左WTBで先発も、「グラウンドではフリーマン。どこでもパスをもらって、どこでもトライを取れる選手を目指して、花園に来ました」。常に好機を察知し、球を持てば意図のあるステップで相手を抜きにかかる。

 2回戦からのシード校だった奈良・御所実高(2年ぶり9回目出場)のWTB竹山晃暉が、30日、今季の全国高校ラグビー大会に初お目見えした。大阪・近鉄花園ラグビー場の第1グラウンドで、1回戦を勝ち抜いた北北海道・中標津高(8年ぶり7回目出場)から4トライを奪取。117−7での大勝劇を演出した。

 試合が始まって間もなく、「花園で狙っていたプレー」を繰り出した。自陣中盤右で相手ボールキックオフを味方がキープした後、左タッチライン際でパスを受け取る。スピードに乗る。タックラーをかわし、捕まっても倒れず、敵陣中盤へ進む。前半1分には、NO8湯川純平がノーホイッスルトライを決めていた。

 WTB竹山は2分にも先制時と似た形で球をもらい、今度はインゴールを割る。14分には持ち場とは逆の右タッチライン際でランニングスキルを披露し、スコアを22−7と広げた。27分にはパスをした味方を自らサポートしインゴール左隅へ、後半0分には相手守備網の死角から躍り出て右隅へ飛び込んだ。

「相手が止めにくいコースを走っているので。自分がされたら嫌なことをしていこう、と。試合中には空いているスペースがたくさん、ある。そういうところへ走っていきたいです」

 8月には中国・南京で、14〜18歳が対象の世界大会であるユースオリンピック2014に男子7人制ラグビー日本代表として出場。7人制は2016年のリオデジャネイロ大会から五輪正式種目となるだけに、「リオに呼んでもらえるような選手になりたいと思っている」と将来を見据える。

「ただ、まずは全国制覇という目標を達成してから、次のステージに向かいたいと思います」

 ノーサイド。元日本代表WTBの大畑大介さんやタレントの小島瑠璃子さんのテレビ用インタビュー、新聞記者の囲み取材などに「きょうはチームとしてのミスが多かった。3年生として、そのミスをカバーできるようになりたいです」「きょうの試合で出た反省は明日の練習で克服したいです」などと行儀よく対応。遡ってグラウンド上では、ずっと険しい表情だった。

(文:向 風見也)

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