国内 2014.12.28

初出場の学法福島は持ち味発揮も敗退。深谷、東京など2回戦へ

初出場の学法福島は持ち味発揮も敗退。深谷、東京など2回戦へ

tokyo

4年連続出場の東京(紫)は愛媛の北条を退け2回戦進出(撮影:松本かおり)

 大阪・近鉄花園ラグビー場を舞台に、第94回全国高校ラグビー大会が開幕した。
 12月27日の大会初日は1回戦の8試合がおこなわれ、東京、深谷(埼玉)、明和県央(群馬)、鹿児島実業、北海道中標津、高鍋(宮崎)、日本航空石川、光泉(滋賀)が勝って2回戦へ進んだ。

 初出場の学法福島(松韻学園福島)は高校日本代表候補の桑山兄弟(兄・聖生=セブンズ日本代表、弟・淳生)を擁する鹿児島実業に挑んだものの、21−64で敗れた。
 先制したのは学法福島。前半5分にモールでゴールラインに迫り、SH浅野翼が押さえて記念すべきファーストトライを挙げた。しかし、圧倒的な走力でスピーディーに攻めた鹿児島実業が10連続トライ。それでも学法福島は終盤、鍛えてきたドライビングモールにこだわって2トライを奪い返し、持ち味を発揮してチャレンジを終えた。

 合併前の徳島工業時代以来38年ぶり、現校名となって初めて聖地を踏んだ徳島科学技術は、日本航空石川に0−40と完敗だった。序盤は徳島科学技術が敵陣で攻めたが得点できず、前半15分、日本航空石川のSO徳山丞が敵陣10メートルライン付近から抜けて走り切り、スコアを動かした。前半終了前にはラインアウトから、高校日本代表候補である副将のNO8ファウルア・マキシがパワフルに突進して追加点。初勝利を目指す徳島科学技術はナイスタックルもあったが、接点でも強かった日本航空石川が後半はボールをキープする時間帯が長く4トライを加え、大差がついた。

 8年ぶりの出場となった北海道中標津は、津山工業(岡山)を36−12で振り切った。19点リードを後半最初の10分間で7点差にされたものの、15分、敵陣で相手ボールラインアウトをスチールし、CTB川村晃大が好走、ゴール前の密集からその川村が突っ込んでリードを広げ、再び流れが変わった。中標津は終盤に2トライを加え、12年ぶりに花園勝利を手にしている。

 高校日本代表候補が5人いる深谷は、萩商工(山口)を相手に8連続トライで46−5と快勝。2回戦ではBシードの大阪桐蔭に挑む。

 明和県央は高松北(香川)に先制されたものの、自陣からでも積極的に回して計13トライを挙げ、79−10と圧倒した。

 光泉は関商工(岐阜)と対戦し、主将のFB田村航太などが力強い走りを見せ、26−17で勝利。

 朝明(三重)とぶつかった高鍋は、序盤に2トライを奪われ追う展開となったものの、モールでリズムを整え直し、連続トライで逆転。後半は展開ラグビーでバックスも躍動し、45−31で激しい点の取り合いを制した。

 そして、東京は北条(愛媛)から7トライを奪って43−7で1回戦を突破。連覇を狙うAシード・東海大仰星(大阪第2)への挑戦権を手にしている。

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