東京サンゴリアスが土壇場逆転で接戦を制す 静岡ブルーレヴズは3連勝ならず
東京サントリーサンゴリアスが静岡で苦しみながらも今季4勝目を挙げた(1敗)。1月13日にヤマハスタジアムでおこなわれたリーグワンの第5節で静岡ブルーレヴズと対戦し、試合終了間際のトライで逆転、29-25で制した。
一方、昨年末に前王者のクボタスピアーズ船橋・東京ベイを倒して以来、3連勝を狙った静岡ブルーレヴズだが、惜敗で2勝3敗となった。
先制したのは東京サンゴリアス。前半5分、ゴール前のラインアウトからモールをずらし、この日32歳の誕生日を迎えたニュージーランド代表主将のFLサム・ケインが突っ込んでトライを決めた。
対する静岡ブルーレヴズはペナルティゴールで点差を詰め、その後、何度かチャンスを阻まれていたが、28分にゴール前のスクラムから攻める機会を得ると、WTBマロ・ツイタマ、NO8マルジーン・イラウア、CTBチャールズ・ピウタウと強いランナーを当てたあと、クイックリサイクルしたSH岡崎航大が、近くのクワッガ・スミスを警戒したサンゴリアスの間隙を突いてインゴールに入り、逆転した。
その後、イエローカードをもらって数的不利の時間帯もあった静岡ブルーレヴズだが、粘り強いディフェンスで踏ん張り、38分にはゴール前のスクラムからWTB奥村翔のトライにつながり、10点リードで折り返した。
しかし、静岡ブルーレヴズは後半早々、大黒柱の南アフリカ代表FLクワッガ・スミスが負傷で退き、チームにとっての痛手となった。
反撃したい東京サンゴリアスは44分(後半4分)、ゴール前でペナルティを得ると、タップからトライを狙いに行き、アドバンテージを得ながら攻め込み、主将のHO堀越康介がピック&ゴーでトライを獲得。さらに、55分にはPR細木康太郎の力強い突進もあってチャンスとなり、最後はCTB尾崎泰雅がインゴールに持ち込み、コンバージョン成功で逆転となった。
2点ビハインドとなった静岡ブルーレヴズは61分、敵陣22メートルライン手前のスクラムでアドバンテージを得て攻め込み、LO桑野詠真の力強いボールキャリーで前進、すばやくリサイクルしてWTBサム・グリーンが左外を抜け、インゴールに飛び込んで再び先行した。
静岡ブルーレヴズはさらに64分、ペナルティキックを得るとベテランSH矢富勇毅が速攻を仕掛けて勢いづき、すばやくワイドにボールを動かしてFB山口楓斗が右外でタックルを振りきり、連続トライとなった。
だが、17-25とされた東京サンゴリアスは71分、連続攻撃で右外を駆け上がったWTBチェスリン・コルビが3人のディフェンダーをかわしてインゴールに持ち込み、3点差に詰めた。
そして78分、堅守の静岡ブルーレヴズに対して根気よく19フェイズ重ね、右外にいたNO8箸本龍雅がトライを決め、再逆転に成功。東京サンゴリアスが接戦を制した。