日本協会の次世代リーダー育成事業「REP」、第3期修了。
3期目を迎えた日本協会による次世代リーダー育成事業「ラグビー・エンパワメント・プロジェクト(REP)」。8月に熊谷で初回研修を実施、以後は2週間に1回のペースでオンライン研修を重ねてきたが、その最終講義と修了式が12月16〜17日に福岡市で行われた。
研修場所となったJAPAN BASEは2021年で活動を終了したコカ・コーラレッドスパークスの練習拠点を日本協会が継承し、日本代表の強化拠点及び地域のスポーツ交流拠点として今年5月から利用を開始した施設だ。
宿泊棟に天然芝のグラウンドも2面あり、これまで女子日本代表やセブンズ男女代表などが合宿。今回も、来年のパリ五輪を目指す男子SDSが合宿を張っていた。
参加者18名は、12月16日夕方に現地に集合。最初に施設見学を済ませると、夜の研修では林大成選手や副島亀里ララボウラティアナラ選手ら数名にインタビューをおこなった。
セブンズ日本代表の中島正太アナリストからは、その仕事についての講義もあった。
「自分の好きなこと、得意分野で選手を支えるところがとても魅力的。自分の将来が今まで以上に大きく広がった気がしました」と参加者にとって大きな刺激となった。
REPの特徴は、過去の修了生が研修にサポートスタッフとして関わっていること。今回も合宿に参加した卒業生が、REPで学んだことがその後にどう生きているかを講義。すぐ先を歩く先輩の体験談も、参加者にとっては具体的な指針となった。
翌日は4グループに分かれてグループワーク。研修場所であるJAPAN BASEを今後どのように活用していくかをテーマに話し合い、それぞれが発表。その後はグラウンドに出てタグラグビー。気温6度、ときおり小雪が舞う中、交流を深めた。
締めは「未来を創る、未来のわたし」のテーマで全員が3分間のスピーチをおこなった。
参加者は選手、マネージャー、将来ラグビーに関する仕事を志望する学生など、立場は様々。多くの参加者が口にしたのは、REPを経験したことで、ラグビーに対する視野が広がり、将来への選択肢も増えたということ。
今期で3回目となるREPはラグビーを通じて次の世代のリーダーを育てる取り組み。過去2回は対象が女子高校生だったが、今回からは高校生なら誰でも参加できるようになった。
選手やマネジャーなど直接かかわる立場でなく、ラグビーが好きな高校生、将来、ラグビーに関する仕事に就きたい高校生、同世代の仲間とラグビーを通して繋がりたい高校生は、ぜひ来期の応募を検討してはいかがだろう。