国内 2011.05.21

清宮ヤマハの春 朝からレスリング

清宮ヤマハの春 朝からレスリング

 昨季は部員数36人と、他チームに比べ限られた戦力でトップリーグ11位だったヤマハ発動機ジュビロは、今季から清宮克幸新監督が就任。前年度からの「日本人は全て社員」という体制は不変も、新たな取り組みが数多く見られる。
 春先は16時からの全体練習に加え、早朝6時からのトレーニングを含めた2部練習が行われている。出勤前となる朝のトレーニングでは、筋力トレーニングとレスリングが行われる。特に目玉とされるのはレスリングで、清宮監督就任後に寮のウエイトトレーニング室の半分を、マット張りの「道場」に改築。アトランタ五輪レスリング男子フリースタイル74キロ級銅メダリストの太田拓弥コーチが指導しており、「身体も柔らかく、怪我しにくくなっている。その影響は練習中のブレイクダウンやディフェンスに出ている」とFL/NO8フォラウ愛世。背中をつけない、転んでもすぐに起き上がる、相手と地面の間に頭や腕をねじ込むなどのレスリング独特の動きは、ラグビーのボール争奪に通じるものがあると、選手は口々に言った。


(文/向 風見也)


 

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