東芝ブレイブルーパス東京がリーグワン白星スタート 静岡ブルーレヴズに競り勝つ
ニュージーランド代表のリッチー・モウンガやシャノン・フリゼルらが新戦力となって2009年度以来の日本一を目指す東芝ブレイブルーパス東京が、12月9日に東京・味の素スタジアムでおこなわれたリーグワン2023-24の開幕節で静岡ブルーレヴズに43-30で競り勝ち、白星発進となった。
東芝ブレイブルーパス東京は試合開始早々、テンポのいい連続攻撃でチャンスを作り、CTBセタ・タマニバルが先制トライを決めた。
一方、藤井雄一郎監督(前・ナショナルチームディレクター)が指揮する新体制となった静岡ブルーレヴズは9分、モールでゴールに迫ったあと、リサイクルしてNO8マルジーン・イラウアがインゴールに突っ込み得点。16分には日本代表のFWパックも強化した長谷川慎コーチのもとでさらに磨きをかけたスクラムで圧力をかけ、ボールを持ち出したイラウアが連続トライを決めた。さらに、20分にはベテランFLの大戸裕矢らが相手にプレッシャーをかけて反則を引き出し、ゴールキック好調だったSO家村健太がショットで得点を重ね、12点リードを奪った。
しかし、東芝ブレイブルーパス東京は25分、敵陣10メートルライン付近でボールをもらったWTB桑山淳生が好走で3人のディフェンダーを振りきり、5点を奪い返した。30分には今秋のワールドカップでも活躍した日本代表WTBのジョネ・ナイカブラが鋭い走りで右外を切り裂き、連続トライ。SOモウンガのコンバージョン成功で同点に追いついた。
序盤にランで会場を沸かせていたモウンガは、34分にはピンチの場面で相手ランナーを懸命に追って止めたシーンもあった。
対する静岡ブルーレヴズは果敢だったが、東芝ブレイブルーパス東京は35分には日本代表でもあるLOワーナー・ディアンズがブレイクダウンで奮闘し、ピンチを脱出。すると38分、FLフリゼルの中央突破からチャンスとなり、サポートもついてCTBタマニバルが勝ち越しトライを決めた。
5点ビハインドとなった静岡ブルーレヴズは、前半最後にSO家村が長距離のペナルティゴールを成功して点差を詰め、後半早々には、ベンチスタートで登場したばかりのワールドカップ優勝戦士、キャプテンを務める南アフリカ代表のNO8クワッガ・スミスがいきなりブレイクダウンで仕事をし、ショットで逆転した。
しかし、東芝ブレイブルーパス東京のスターたちも奮闘。55分(後半15分)にゴールに迫ると、FWを使ったあとボールを動かし、SOモウンガから長いパスをもらったWTBナイカブラがインゴールに持ち込み、再びリードを奪った。58分にはFLフリゼルが次々とタックルをかわす力走でチャンスを作り、ナイカブラが連続トライ。
65分に静岡ブルーレヴズがFLリッチモンド・トンガタマのブレイクからNO8スミス主将のトライが生まれ6点差に詰めたが、東芝ブレイブルーパス東京はその4分後、ターンオーバーからアタックを継続すると、CTBロブ・トンプソンが軽快なフットワークでチャンスメイクし、右外でパスをもらったナイカブラがキックを使ってこの日自身4トライ目を決め、勝利を引き寄せた。