三菱重工相模原ダイナボアーズが花園近鉄ライナーズとの初戦を制す。土壇場PGで逆転勝ち
昨シーズン入替戦を経験した三菱重工相模原ダイナボアーズと花園近鉄ライナーズが、12月9日に神奈川・相模原ギオンスタジアムでおこなわれた「リーグワン 2023-24」のディビジョン1開幕節で激突し、ホストチームのダイナボアーズが30-29で接戦を制した。元日本代表監督の向井昭吾ヘッドコーチ率いる新体制となったライナーズは白星発進ならず。
最初にトライを挙げたのは花園近鉄ライナーズだった。前半22分、ラインアウトを起点に攻めてSO竹田祐将が切り込み、オフロードパスもらったWTB木村朋也が中央を突破、すばやくリサイクルしてCTB野口大輔がフィニッシャーとなった。
しかし、序盤にペナルティゴール(PG)で先制していた三菱重工相模原ダイナボアーズは、リスタート後、HO安江祥光がブレイクダウンでからんでショットチャンスをつかみ、新戦力のSOジェームス・グレイソンが決めて勝ち越しに成功。27分にはキックしようとしたライナーズのSHウィル・ゲニアにNO8ジャクソン・ヘモポがプレッシャーをかけてボールを奪い返し、つないでWTBタウモハパイ ホネティが約50メートル走りきった。
それでも、前半をリードして折り返したのはライナーズで、34分にゴールに迫ってPR三竹康太が突っ込みトライゲッターになると、コンバージョンを決めたSO竹田祐は40分にPGでも加点し、13-15で前半を終えた。
だが、2点ビハインドで後半を迎えたダイナボアーズは53分(後半13分)、ラインアウトを起点に攻めてゴールに迫り、相手の粘り強いディフェンスに対し、CTBトニシオ・バイフが突っ込んで逆転トライを決めた。さらに、57分にはWTBタウモハパイの力走などでゴールに迫り、たたみかけてCTBカーティス・ロナがフィニッシュ。元U20イングランド代表であるキッカーのグレイソンは着実にコンバージョンで得点を重ね、27-15とした。
それでも、試合は接戦となり、ライナーズは59分、長身のNO8セル ホゼがワンハンドでの力強いボールキャリーでゲインしたあとWTB木村につなぎ、内でサポートについていたSHゲニアがフィニッシャーとなり、7点を奪い返した。食らいつくライナーズはさらに71分、ゴールに迫ってフェイズを重ね、SO竹田祐が軽快なステップでディフェンスを破り、トライ。自らコンバージョンを連続で決め、ライナーズが再びリードを奪った。
しかし試合終了間際、ライナーズに反則があり、ダイナボアーズはPGチャンスを獲得。これをグレイソンが決め、逆転勝利となった。