混戦のリーグ戦1部 流経大が大東大を跳ね返して2連覇へ王手!
関東大学リーグ戦1部の昨季王者、流経大が、攻守で激しさを示して連覇に近づいた。15日、東京・江戸川陸上競技場で昨季3位の大東大に49−29で逆転勝ち。戦績を5勝1敗、勝点21とした。
勝負の分かれ目は、ハーフタイムの前後にあった。
流経大は前半37分までに14−24と大きくリードされた。大東大のSH小山大輝を軸とした攻撃を前に、守備網を乱した。
しかし、ロスタイムに入った43分。敵陣ゴール前左でスクラムを押し込み、右、左と球を散らした後に密集戦を仕掛ける。最後はFL大塚悠作が止めを刺す。直後のゴール成功と相まって、21−24と点差が縮まった。
そして後半開始、流経大のランナーが次々と直進。5分、敵陣ゴール前左のラインアウトから、FL大塚が自身この日3本目のトライを奪う。ゴール成功でスコアは28−24となり、10分にはゴールポスト手前でのスクラムからNO8ジョージ・リサレが決勝点を奪った(ゴール成功で35−24)。
敗れたSH小山が「後半、ディフェンスが受け(身)気味になった」と悔やむ一方、勝ったCTB木村海斗主将は「前半の最後に取ったのは大きい。後半に巻き返すモチベーションになった。ハーフタイム、細かいところもいろいろ話したけど、まず勝つしかないという意思統一をした。それで勢いを出せた」と力強く言った。
後半の流経大は、守備の規律でも魅せた。
後半38分に大東大のCTBホセア・サウマキのトライを許したものの、その直前まで自陣ゴールライン手前で耐えた。列をなし、肉弾戦でも激しく抗った。「横と横とのコミュニケーションがすごく取れていた。後半は1人ひとりの危機感があった」とCTB木村主将が言えば、それを見守ったチャールズ・ロウ ヘッドコーチは「後半はワンラインがキープできました」と笑った。
流経大の最終戦は30日、東京・秩父宮ラグビー場で中大(昨季2位/今季3勝3敗、勝点15)と対戦する。他チームの結果次第では、その前に優勝が決まる可能性もある。