国内
2014.11.04
山梨学院大が創部以来初の1部白星! 日大は痛い4敗目
豪快に走る山梨学院大のLOソシセニ・トコキオ(撮影:井田新輔)
関東大学リーグ戦1部で今季11季ぶりに昇格した山梨学大が、創部40年目で初となる1部での勝利を挙げた。3日、東京・八王子市上柚木陸上競技場で昨季5位の日大を33−28で下し、1勝4敗で勝点を8とした。敗れた日大も1勝4敗。ともに同率で6位となった。
山梨学大はしぶとい守りで魅せた。大きく突破され後退を余儀なくされた先の接点からも、揃って前に出た。10月19日、昨季2位の中大に20−52で敗れた(東京・町田市立陸上競技場)。以後の約2週間で守備組織の整備に注力していた。FL大石力也主将は「準備してきたことが出て、勝てて良かった」とうなずいた。
「何本か抜かれることはあったけど、セット(所定の立ち位置につくこと)を早くして前(相手の状況)を見られた」
前半2分には敵陣の接点で反則を誘うと、ラインアウトモールから先制トライを奪取(ゴールも決まり7−0)。SO小川優真がペナルティゴールを決めた前半42分以降は終始、リードを保った。後半33分にはラインアウトからのモールでFL大石主将がトライを決めるなどし、33−14と勝負を決める。吉田浩二監督は「選手の気持ちが充実していた」と破顔した。16日、埼玉・熊谷ラグビー場で、昨季6位で今季ここまで勝点14の法大と対戦する。
「目標は大学選手権出場(5位以内)。残り2つ勝てば、夢じゃないんで」
試合終了間際に14得点の日大は、「予想以上にやろうとしたことができず終いだった」と加藤尋久監督。15日、東京・江戸川陸上競技場で今季まだ白星なしの立正大と対戦する。
(文:向 風見也)