国内 2026.09.23

台風順延の一戦で勝利も反省。東海大の中村太志朗主将は「緩さ」をなくしたい。

[ 向 風見也 ]
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台風順延の一戦で勝利も反省。東海大の中村太志朗主将は「緩さ」をなくしたい。
中村太志朗[東海大/主将・LO](筆者撮影)

 9月21日にするはずだった試合が、台風で翌日に延期になった。東海大ラグビー部は、昨季制した関東大学リーグ戦1部の2戦目にイレギュラーな形で臨んだ。

 決戦前日のキャプテンズランは20日に済ませており、もともとの試合予定日は身体を動かさず、当日を迎えた。

 スタジアムは神奈川・小田原城山陸上競技場から、普段使う湘南地区の練習場に変わっていた。あらかじめ、中止になった場合のグラウンド確保を確約していた。この変更が成立したのはそのためだ。

 いわば本拠地で戦うこととなった東海大は、前年度8位の日大を76-38で制した。

 長所のセットプレーで優位性を保ち、開幕2連勝。2連覇に一歩前進か。ところが木村季由監督は、喜ぶよりも嘆いた。

 点差を広げるほどに多くのエアポケットを作り、向こうの好走で簡単に失点したためだ。本来は初の大学選手権制覇を見据え、アップデートし続けたいところだ。それだけに歯がゆい。

「人任せ。少しイレギュラーな動きが入ってきた時に無責任なプレーが出てくるんです。目の前の人にタックルすりゃいいだけの話なんですよ。そこで結果、走られて…。こうなっているうちは、勝負できるレベルではないです。勝ってりゃいいじゃん、と思っているのなら、上では勝てないという話です。この時期は自分たちに矢印を向けてやらないといけない」

 今季途中から主将となったLOの中村太志朗も、こう頷く。

「獲られなくていいトライを獲られ過ぎた。大学選手権の優勝を目指しているなか、ああいう失点をしていては…。アンストラクチャー(混とん状態)でこちらが(対策について)準備していないことをされた時、意思疎通が取れずに簡単に抜かれてしまった。しんどい時にどれだけ喋れるかが、課題です」

 やや弛緩したようなゲームの展開について、木村監督は「緩いのではないですか、日常が。悪いことをしているわけではないですが、質が高いことを意識してやろうという思いが足りないんです。ほころぶ時はそんなものです。ひとつひとつのことを全力でやらないと、彼らのなかでいい循環は生み出せない。我々(首脳陣)はそう気づかせることはしますが、やるやらないは自分たちで(主体的に)決めることです」。悪天候によるスケジュール変更を問う以前のところに、問題の本質があると言いたげだ。

 身長181センチ、体重100キロで万事の「速さ」を強みにしたい中村は、この日2トライをマークしながらリーダーとして反省する。

「練習の緩さがこの結果に繋がっている。それをAチームや4年生がなくしていきたい。少しでも(周りを)気にかけて、私生活も改善したいです」

 指揮官が「(中村は)プレーに没頭するタイプ。ただ、周りに綻ぶ奴がいる。そのあたりが整ってくれば、もっと思い描いた時間が多くなる。そのために練習のクオリティを上げるしかない」と展望するなか、プレシーズンのさなかに船頭役となった背番号4は、「しんどい時に声を出す。そこは大事にしたい」と気を引き締めた。

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