日本代表・上ノ坊駿介がオーストラリア代表戦で「相手の『レッド』を狙う」
才能を発揮したい。
今年のジャパンラグビーリーグワンで途中参戦ながら新人賞に輝いた上ノ坊駿介は、8月8日、ラグビー日本代表の22番をつける。東大阪市花園ラグビー場での対オーストラリア代表2連戦のファーストゲームで、休まず攻める意思を示す。
「エリア(陣地)に関係なく、テンポを上げることを意識しなければいけないです」
エディー・ジョーンズヘッドコーチからは、おもに司令塔のSO(10番)とチャンスメーカーのインサイドCTB(12番)をカバーするようにと告げられている。
さかのぼって18日、東京・国立競技場でのフランス代表戦で代表デビューを果たした。15-42とされた後半22分にSOとして出て、向こうの防御をえぐりながら追加点を与えなかった。追撃のスコアこそ挙げられなかったものの、好感触はあった。
万事で先手を取る『超速ラグビー』というコンセプト、さらには休まず動く姿勢を指す「ゴールド」、疲れなどで立ち止まった状態を示す「レッド」という独自の用語を踏まえ、感触を言葉にする。
「(フランス代表戦では)短い時間ですけど世界のディフェンスというものを感じながら『超速』でテンポを上げてアタック。いい経験になりました」
次戦でも爪痕を残す。
「チームが(今季)掲げている『ともに超速』(一枚岩になって戦うイメージ)は、普段の練習から意識していることです。次のプレーを予測して動く『ゴールド』も大事。『超速』でアタックし続け、『ゴールド』をし続け、相手の『レッド』を狙う」
所属するコベルコ神戸スティーラーズでは、最後尾のFB(15番)を担う。その時々で異なる役目を任されても、生来の色を失わないのが特徴だ。
身長183センチ、体重86キロとBKにあって恵まれたサイズで、しなやかな走り、オフロードを含めた複数のパス、キックを操る。
「(立場により)役割は違いますが、そのなかで持ち味をどう活かすかを準備。いつ、どこ(のポジション)と言われてもいいパフォーマンスができるよう日頃からイメージしています」
置かれた立場で自分らしくあるためにどうすべきかを逆算し、必要な準備を施す。今回は司令塔のタスクを全うすべく、コンビを組むSHの齋藤直人と入念なコミュニケーションを取っている。世界ランクで2つ上回る8位の難敵を倒すべく、出番を待つ。




