日本代表復帰。マキシ ファウルアが「あぁ、いいチームだな」と思う瞬間は
ラグビー日本代表に帰ってこられた。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイで主将を務めるマキシ ファウルアは、手負いの状態で国内リーグワンのプレーオフに挑んでいた。準優勝で戦い終えた今年6月、前年度まで召集されてきたナショナルチームには加わらなかった。
その折の宮崎合宿に参加するメンバーの発表時、コンディションや怪我の事情で選考外となった人員に名を連ねた。しばらく身体の修復に努めた。
身長187センチ、体重112キロの29歳が代表に帰還したのは、7月25日開始の網走合宿からだ。
「戻ってきてくれて嬉しい。これから一緒にハードワークして、いい準備をしよう」
エディー・ジョーンズヘッドコーチにそう声をかけられたとし、雌伏の期間を振り返る。
「最初はリハビリがメイン。(リーグワンの)シーズンを通して傷めたところをリチャージして。それをしながらも、このチーム(日本代表)に戻ってきたかった。長い間でしたけど、いい時間でした。ランニングも、ジムでのフィジカル(トレーニング)も含め(て実施)。自分の身体を作り直し、もう1回ベストな状態でできたらいいなと思っています」
自身が不在の間、ジャパンは新設ネーションズチャンピオンシップに挑んでいた。
イタリア代表、アイルランド代表、フランス代表という欧州の上位国に1勝2敗。勝ち越しは逃した。
ただ、マキシは前向きに述べる。
現体制が始動した2024年からチームにいるとあり、そこに至る歩みが想像できるからだろう。勝ったイタリア代表戦のプレーを中心としたいくつかの場面から、万事に先手を取る『超速ラグビー』というコンセプトが随所に見られたと話す。
「全員が同じ絵を見て、『超速ラグビー』をやろうとしている姿がすごく伝わってきて。僕も早く皆と一緒にラグビーがしたい気持ちになりました。チームは本当にまとまってひとつになっているように見えた。ラスト2試合は負けてしまったけど、いい部分もあった」
イメージしていた「まとまり」は、実際にその輪に加わってからも感じる。
「年齢に関係なく話し合いをして、ご飯でも楽しい雰囲気を作っている。それを見て、ああ、すごくいいチームだなと思っている」
網走では、モール防御の修繕に時間をかける。ネーションズチャンピオンシップで課題となったからだ。様々な形を想定し、各種の対処法を定める。それらを反復練習で刷り込む。
そのセッションにマキシも参加する。
「しんどい練習。こだわって、たくさんしているところです」
いま控えるのは対オーストラリア代表2連戦。いまの世界ランクで2つ上回る8位の難敵へ、8月8、15日にそれぞれ東大阪市花園ラグビー場、クイーンズランドカントリーバンクスタジアムで挑む。
決意は簡潔。
「ワラビーズはフィジカルにやってくるイメージ。チームにとってすごくいいチャレンジ。自分たちにフォーカスして本当に勝ちに行く準備をしている」
トンガから来日し、日本航空石川高、天理大を経て、昨年、日本国籍を取得した。
ニュージーランド出身で、マキシと同じように日本の高校、大学を出た日本人のリーチ マイケルは、37歳にしてリザーブのFW第3列として存在感を示す。その姿に通称「ルア」は刺激を受けるようだ。
「リザーブから出てチームのエナジー、ワークレート(が上がる点)は、学べるところです。ああいう年でもハードワークしているし、尊敬している。ただ、グラウンド上では敵。それ(競い合う関係性)が、お互いの成長に繋がる」
リーチと同じポジションを務め、愚直に身体をぶつけるのを信条とする。「素晴らしい選手がたくさん集まっている。毎日、毎日、しっかりお互いに競争する」と、激しい定位置争いも望むところだ。




