日本代表 2026.07.30

「年齢は関係ない」。日本代表・リーチマイケルが明かす増量決断の背景

[ 向 風見也 ]
「年齢は関係ない」。日本代表・リーチマイケルが明かす増量決断の背景
コンタクト練習に励むリーチ マイケル(筆者撮影)

 都内の住んでいるエリアは熱波に包まれていた。

 ラグビー日本代表のリーチ マイケルは、7月19日以降に与えられた約1週間のオフを子どもたちとの活動に充てた。

 長女のテニスの試合を観戦し、夏休み中の長男と公園でサッカーをした。球をける際の広場は「貸し切り状態」だったというが、「暑すぎて20分くらいで帰りました」と微笑む。自身のトレーニングもジムワークが中心。それでも2度ほどのランメニューで心肺機能を動かし、25日からの再始動に向かった。

 目下、北海道網走市でキャンプ中だ。26日のオンライン会見へ参加し、かつ28日以降の公開練習を取材する記者にこう呼びかけた。

「すごく涼しい。寒いくらいなので、温かいヤッケ、着たほうがいいです」

 15歳で来日し、札幌山の手高に留学してきた少年は、37歳のいまなお「この年になって、向上心が高くなった」。いまフォーカスするのは、上半身の筋量アップだ。

 6月までの国内リーグワンでプレーのインパクトに課題を感じたこと、7月に3度あった代表戦でリザーブ出場を求められたことから、ひとつひとつの衝突の質をつきつめたくなった。

 そのために、新たな鎧をまとわんとする。

「テレビに(自分が)映った時に、『細いなぁ』と。圧がない。もう1回、身体を作り直して、どんな状況でも前に出られるようにしたい」

 一時、痛めていた肩が癒えてきたのもあり、いまはしばらく持てていなかった重いウェイトで負荷をかけている。

 効果は出始めている。所属する東芝ブレイブルーパス東京のクラブハウスに立ち寄ると、あることに気付いた。

「練習着が、(自身のサイズアップのため)小さくなっていました。誰かに寄付しなきゃいけない」

 再び強調するのが、内なる「向上心」についてだ。

「試合に出たい。そしてチームにいい影響を与えたい。強くなりたい。そう思えば、(鍛錬に)年齢は関係ない。『年だからやらないほうがいい』というのなら、どこか違うチームでプレーしたほうがいいと思います」

 日本代表にいる以上は、常に進歩したい。何より、代表戦の結果も求める。

「勝ちにこだわる」と決意して臨んだ7月の新設ネーションズチャンピオンシップ前半戦は、手ごたえを掴みながら1勝2敗に終わった。8月には対オーストラリア代表2連戦を控え、改めて「勝つことにこだわるのが一番、重要かな」。直近の課題である「モールディフェンス、ラック周りのディフェンス」を改善すれば、世界ランクで2つ上回る8位の通称ワラビーズを倒すだけの力はあると意気込む。

 最近、LOに味方に身長2メートル超の選手が増えたこと、自身の務めるバックロー(FL、NO8)の層が厚くなったことを受けて言う。

「JTS(ジャパンタレントスコッドプログラム=現体制による若手育成機関)の選手が何人か上がってきて、競争が激しくなっている。2メートルのロックもいて、110キロ以上のバックローもいて、足の速いウイングがいる。十分、勝てるチームになってきました。あとは結果にどれだけこだわってやるかが大事です」

 28日午後。メディアを前に実戦形式練習、重点的に取り組みたかったというモールディフェンスの確認、30秒ノンストップでコンタクトを重ねるセッションで汗を流した。「最高です。(都内より)涼しいし。質の高い練習ができています」と微笑んだ。

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