日本代表 2026.07.30

悔しい途中離脱から約1か月。日本代表・木田晴斗、完全復活への序章

[ 向 風見也 ]
悔しい途中離脱から約1か月。日本代表・木田晴斗、完全復活への序章
WTB木田晴斗(筆者撮影)

 ぎらつく瞳で見つけた穴場へ走ったり、左足でのキックを繰り出したり。ラグビー日本代表に木田晴斗が帰ってきた。

 7月25日から網走合宿へ帯同する。トレーニングが公開された28、29日には、実戦形式のセッションで持ち味を発揮。身長176センチ、体重90キロの27歳は堂々と述べた。

「3~4週間ぶりくらいにラグビーのチーム練習に入った。1日目は少し緊張感があったというか、少し硬かったのですけど、昨日の練習ぐらいからのびのび積極的にできている。身体も調子がいいので、本来の自分のプレーにだいぶ近づいてきているなと。あの(スペースが)見えていましたし、しっかりいい判断でできていた」

 ’23年に初代表入りを果たし、昨年、テストマッチ(代表戦)デビューを果たした。今年もスコッドに名を連ね、6月19日以降は宮崎合宿に参加した。

 しかし、あまり全体練習に出られなかった。途中離脱を余儀なくされた。

 所属のクボタスピアーズ船橋・東京ベイの一員として6月まで参加した国内リーグワンのシーズン中、やや膝を痛めていたのが遠因となった。

 状態が上がらないなかで大一番をにらんだ心境、キャンプを抜ける際のエディー・ジョーンズヘッドコーチとの話し合いなどを、このように振り返る。

「前の合宿では思うようにできなかった。ラグビーをしていても楽しくなかったですし、フラストレーションのたまる毎日でした。エディーさんから『万全の状態なら1番のWTBになる素質がある。まずは身体を戻す作業をしたほうがいいのではないか』と。僕もそう思いました。意思疎通ができ、同じ絵が見られ、(調整の)時間をもらえてよかったです」

 7月に国内外であった、新設ネーションズチャンピオンシップの前半戦3試合には出られなかった。1勝2敗のチームを映像で見るほかなかった。

「『(自身が)出ていたらこうしているだろうな』とは、考えます。ただ、ジャージーを着るためのセレクションに勝って活躍するのが重要(先決)」

 ベストの状態なら戦える。そう示すべく、網走にやってきた。8月8、15日には対オーストラリア代表2連戦を控える。

「(離れた後に)戻ってこられる確証はなかったですが、たぶん、期待を込めて呼んでもらえた。それに応えられるようにやっていきたいです」

 ネーションズチャンピオンシップのフランス代表戦(7月18日/東京・国立競技場/●15-42)では、ハイボールと呼ばれる高い弾道のキックの捕り合いで苦しんだ。

 今季のジャパンでは、相手からのハイボールはWTBの選手がもとの立ち位置から下がってキャッチする決まりになっている。それは次のシリーズでも継続する。

 そのWTBが働き場となる木田は「やって(取り組み始めて)数日。もう少し精度を上げたい。いい日もあれば悪い日もあるので、いい日の感覚を身体に染み込ませる。(方針を)信じてやっていく」と、急ピッチで適応したい。

「自分の強みであるハイボール(捕球)、左足、キャリー(ラン)をアピールしたいです。毎日の練習を大事に、楽しんでやっていきたいです。結果は後からついてくる」

 まずは自国内の競争で勝つ。

PICK UP