新名称は「栃木ホンダヒート」。9月に鈴鹿からお引っ越し
三重ホンダヒートは6月18日、鈴鹿からの移転先となる栃木県宇都宮で記者会見をおこない、新名称や新エンブレム、ロゴなどを発表した。
7月1日から生まれ変わる新名称は「栃木ホンダヒート」。より幅広く活動するため、宇都宮市には限定しなかった。
クリエイティブ・ディレクターを務める金森聡史氏は、エンブレムやロゴの変更に際し、「大切にしたことは変えていいものと変えてはいけないものの選別」と話す。
「選手から意見をもらったり、スタッフとの議論を重ねながら、約1年の月日をかけて考えてきました」
新エンブレムは炎と拳をかけ合わせたデザインに。同氏は「ラグビーという競技の力強さと、選手、スタッフだけでなくファンや地域との強い結束力で夢へと突き進む覚悟を『拳』で表現した」と説明した。
マスコットの「ヒートくん」のビジュアルも変わる。「もっと多くの人に身近で愛される存在」となるため、これまで以上に表情が豊かになる予定。今後SNSなどを通じてさまざまな顔を発信していくという。
会見に登壇したFLの古田凌は、新エンブレムについて「見てすぐカッコいいと感じた」と述べ、CTB岡野喬吾は新たなヒートくんについて「かわいらしさも加わって親しみやすい見た目になった」と印象を話した。
現在ゆいの杜に建設中の新たなクラブハウスとグラウンドは8月末に完成し、チームは9月中旬に引っ越しと同下旬からの活動開始を予定している。
「いよいよ実感が湧いてきた」と語る大橋幸平GMは、海外出身選手の新しい住まいの手配をはじめ「準備は大変だった」と表情を崩す。
「会社の期待も感じているし、プレッシャーもあるが、ホンダは夢という高い目標を掲げて挑戦して成長してきた企業。栃木でも恐れずにどんどんチャレンジしたいです。地元のみなさんに誇りに思ってもらえる、愛されるチームになりたい」と意気込む。
古田は「鈴鹿での活動にも思い出はあるが、栃木でさらに良い環境でラグビーができることは楽しみ」と語り、PRの星野克之は昨年初めて栃木を訪れた際を思い出し、「駅を降りて都会だな!と口を開けてしまった」と話した。
チームには高校時代(國學院栃木)を栃木で過ごした渡邉弐貴がいる。「住みやすい場所と聞いていた」古田は「鈴鹿にも似てるところあるなと。めちゃくちゃ都会でもなく、少し離れれば自然もある」。
最近ゴルフにハマっているという星野は、ゴルフ場が多いことを喜び、「チームメイトより早く行こうかなと思うくらい楽しみにしている」と笑顔を見せた。
栃木にはバスケットボールの宇都宮ブレックスやサッカーの栃木SCなどプロスポーツクラブがあり、大橋GMいわく「スポーツ文化が根付いている」。
ブレックスなどとはすでに連携を図っており、相乗効果を生み出すように試合時間の調整やPRの協力などを協議しているという。
昨季、宇都宮のホンダヒート・グリーンスタジアムで開催したホストゲーム4試合では、合わせて2万2500人超の観客が来場した。「応援のノリもよく、驚きました。観客者数も予想以上だった」と振り返る。
来季は鈴鹿や秩父宮のホストゲームも検討ひつつ、ほとんどが栃木での開催となる予定。平均観客数の目標として「1万人」を掲げた。
栃木では昨季、開幕からの連敗を止め、4試合中3勝を挙げるなど、「縁起のいいスタジアムにもなりました」。
4季前にディビジョン1昇格を決めたヒートは、3季前の2023-24シーズンは1勝にとどまったが、2024-25シーズンは4勝、そして昨季は7勝と着実なステップアップを遂げている。
史上最高位の8位となり、65年に渡る鈴鹿での活動に幕を閉じた。目標とする「トップ6」、「プレーオフ進出」が栃木での最初のターゲットだ。
「サントリーや東芝など強豪チームに勝つことはできたが、ライバルから勝ち星を落としてしまったのが昨シーズンでした。より再現性の高いパフォーマンスができるようにプランを落とし込み、安定して白星を積み重ねていきたい」とした。
なお、新体制や新加入選手は7月に発表予定。同月2週目からは社員選手を中心に来季に向けた活動も始まる。



