【コメントで振り返るリーグワン決勝】「あれは上ノ坊のトライです」イノケ・ブルア/「ベンチメンバーで準備ができていない人は誰一人としていません」マイケル・リトル[コベルコ神戸スティーラーズ]
6月7日、リーグワン2025-26のプレーオフ決勝が国立競技場でおこなわれた。レギュラーシーズンを首位で通過したコベルコ神戸スティーラーズは、同3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイを激闘の末に22-13で破り、2018年度以来の日本一となるリーグワン初制覇を果たした。
ここではWTBイノケ・ブルアと、CTBマイケル・リトルの声をお届けする。
■WTBイノケ・ブルア
――優勝の率直な感想を。
試合終わった瞬間はやっと達成できたと感じました。やっと自分たちがここまで成し遂げることができたんだと。
個人としてもたくさん成長ができたと感じるシーズンでした。
特にゲーム理解度、どう動けばより効率的に動けるかとか、相手のディフェンスに対してどう動くべきかの読みはよくなったと思います。
自分のトイメンの選手をどれだけ理解できるかも、ゲームの中で自分の能力を発揮するためには必要でした。そこもできたと思います。
――トライシーンの振り返りを。
実はパス、パスと言っていたのですが、裏にキックした上ノ坊(駿介)の察知能力、判断、スキルは素晴らしかったです。そこに対して自分はリアクションを取っただけ。上ノ坊のトライだと思います。
――立ち上がりのエッジのディフェンスについて。
根塚選手は体の大きな選手ではありませんが、非常にステップを切れる選手だと理解していました。
タイトな(狭い)状況だったので、自分が1対1の状況でどれだけ仕事をやりきるかが大事でした。
――どうやってディフェンスを向上してきた。
コーチや周りの選手とコミュニケーションを取りながら自分がどうしたら良かったのかを理解できています。
それをしっかりと行動に移すことで、自分のディフェンスにより自信が持てるようになりました。
――良いバッキングアップもあった。
バックスのユニットでも今週はどれだけコネクションを切らさないか、どれだけ一緒に動けるかをずっと話し続けてきました。しっかりカバーできたと思います。
クボタさんには素晴らしいキック、素晴らしいアタックをされましたが、シーズン通して小さな1個1個のいい癖付けが実った結果だと思います。
――あれだけの大歓声の中でもコネクションを切らさなかった。
ずっと上ノ坊とコミュニケーションを取り続けていましたし、試合の中の1個1個のアクションから学びんだことを共有できていました。
めちゃくちゃ大きな声を出しましたよ。ただ、試合後にみんなのチームソングを唄ったのですが、その時には声がまったく出なかったのは残念でした(笑)。そのぐらい叫びました。
■CTBマイケル・リトル
――前半19分にCTBタリ・イオアリと入替。早い出番となりました。
ベンチにいる人で準備ができてないメンバーは誰一人としていません。いつでも出る気持ちでした。
ただ、思うところといえばタリ(イオアサ)が肩を痛めてしまって早い段階で下がってしまったことはちょっと同情に近いものがあった。ただ、自分自身はプレーする準備はできていました。
――決勝の舞台、心の昂ぶりはあったか。
普段よりも大きなプレッシャーがありました。フィールドに出る瞬間に「やばいかも」という緊張感があったんです。でも、たくさんの人に囲まれてプレーできたので、声援の素晴らしさも感じていました。
――前半31分にスティールを決めました。
正直一つひとつのプレーを覚えていません。すみません(笑)。ゲーム展開もすごく目まぐるしく、ポジティブ、ネガティブが入り乱れる試合でした。振り返れるか?と、いま言われると難しいですね。
――その中で試合が終わった瞬間の気持ちは。
まずは安堵。そこが一番大きいです。プレッシャーや負担がかかるシーズンを一人ひとりが頑張りました。今季を振り返った時にハードワークをチーム一丸でできたからこその結果だと思います。
加えて今回コーチ陣がごそっと入れ替わってしまうので、退団する選手の送り出しを結果で繋げられたことが相まって、安堵に加えて幸福感という、奇妙な感覚に陥っています。
――ヘッドコーチはどんな方だった。
心遣い、ケアをすごくする方です。チームに関わるすべてのメンバーに対する心遣い、ラグビーのゲームに対しての心持ちもケアであふれています。
素晴らしいコーチですし、素晴らしい方ですし、人として優れている方です。これからオールブラックスのヘッドコーチになりますが、彼しかいないという感覚です。
――リーグが終了。明日から解禁できるご褒美はあるか。
単純に家族と時間を過ごせるのが有り難いことこの上ないです。
オフは家族と一緒に過ごしたいのが自分へのご褒美です。オフシーズンは家族と過ごし、またチームに戻って練習して次も勝てるように、ですね。




