2026年春、ラグビー続けよう!始めよう! 朝鮮大&東京学芸大
4月、学校には新入生がやって来た。毎年、人数不足に直面している大学や高校ラグビー部がある。一人でも多くの経験者、未経験者に楕円球の世界に入ってもらうことが先輩たちにとり使命となる。選手に限らずマネージャーなどスタッフも同じだ。
4月11日、20度を超えた都内の朝鮮大グラウンド。朝9時30分スタートで朝鮮大と東京学芸大の合同練習が始まった。関東大学リーグ戦2部の朝大と、4部昇格の学芸大。公式戦では対戦することはない。JR中央線と西武線「国分寺駅」からほど近くにキャンパスがある。部員数不足に直面している両校は行き来し練習を積むことが多い。
まずは別々にウォーミングアップをおこなう。10時から15人制のアタック・ディフェンスを7分間ずつ。強度は中程度。最初のアタックは朝大、学芸エリアで主に右サイドでフェーズを重ねて攻める。1名の選手が抜きにかかり、トライゾーンへ入る。さらにキックパスも使い3度のトライをマーク。学芸大のアタックでは朝大ディフェンスに阻まれてなかなか22メートル線内に入れない。
2回目の朝大アタックでは5本を取り切った。さらに学芸大へボールが渡るも朝大ターンオーバーでトライラインを越える。
15人での練習を終えるとFW、BKに分かれる。FWは朝大が取り組む楕円球2個を両手の下においてスクラムの姿勢で前進する。体幹を強化するもバランスが難しい。学芸大はなかなか前に進めない。スクラムは2人が横一線に並び組む。続けてフロントロー3人。そして8人で組む。

BKはお互いにアタック・ディフェンスを繰り返す。19日に関東大学リーグ戦の7人制大会が行われる。良い調整になっている。ここでは学芸大が抜きにかかりトライをマークする場面もあった。
この日、朝大にはルーキー4人(うちケガ人が1人)が参加していた。NO8、19番をつけた崔皇鳳(ちぇ・ふぁんぼん。写真・左から2人目)は大阪朝鮮高卒。高校時代は共同主将をBK申友暻(しん・ゆぎょん。写真ではケガ)と務めた。昨年11月、105回目の花園大会に5年ぶりの出場を目指したが決勝で大阪桐蔭高に0-38で敗れた。

突破力のある逸材は関東の強豪校からも誘いがあるも朝大を選んだ。「ここで先輩たちと2部から1部への昇格を目指したい。これまでも応援してくれている在日の社会に応えていきます」と話す。参加していた4人は大阪朝高のみ、他にPR李延斉(り・ちょんじぇ)、LO洪悠進(ほん・ゆじん)。東京朝高ラグビー部からも数人が入学している。「東京の子にも続けようと声をかけていく」。
学芸大には今春入部した1年生や大学院生が入っていた。選手10(うちケガ人1人)、スタッフ1人。昨年から続けるのは大学院1、4年生2、3年生6人。新2年生はそれぞれの事情で部を離れた。それだけに1年生も即戦力として欠かせない。
今季のスキッパー佐々木幹太(4年、秋田中央)は話す。「今年の目標は春の東京都国公立大大会の連覇。そしてリーグ戦4部で優勝して3部昇格」と明確だ。そのためには「選手それぞれが意図をもったプレーをして相乗効果でボールを動かし、決定力あるBKで取る。型にはめないラグビーをしたい」。難しいことを部員に求めているが「トークの量が増えた」という。「礎(いしずえ)」をスローガンにおいた。「強くなっていく時期、一人ひとりが影響を与えて土台をつくる」。

参加した大学院1年生、PR田村康祐(写真・後列左から3人目)は群馬大共同教育学部(宇都宮大との共同化)からやって来た。地元の太田高で楕円球と出会い、群大では地区対抗関東2区が主戦場。「大学では全国大会に出ることができなかった。まだラグビーでやりとげた感がない。実は高校時代に学芸大を希望したがダメで、大学院に進めたので続けようと。学芸や朝大は個々のレベルが違う。そこに追いつきたい」。
1年生CTB金子禄(写真・前列右端)は、昨年度の花園大会で全国3連覇をとげた桐蔭学園卒。準決勝まで花園のピッチに立った。「3連覇というよりも僕たちの代で優勝をする気持ちで臨みました」。推薦で入学した。すでに主力の働きが期待されている。「勝ちの文化、経験を学芸大のラグビーと融合していければ。チームが目標の3部へ」。

金子の他にも大分上野丘高校卒後一浪し希望をとげたSO上野孝太朗、松岡優志(福岡・修猷館高)、河田憲親(東京・私立城北)、池部優太郎(熊本・済々黌)ら経験者が新しい顔となる。
両大学とも部員を幅広く募集しています。詳細は下記を参照ください。
朝鮮大ラグビー部インスタグラム
学芸大ラグビー部インスタグラム

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