国内 2026.03.25

南アフリカ出身選手が母国大使館×リーグワン共催の交流イベントに集結。ルアン・ボタ[S東京ベイ/LO]はアイデンティティ生かし日本代表目指す。

[ 編集部 ]
南アフリカ出身選手が母国大使館×リーグワン共催の交流イベントに集結。ルアン・ボタ[S東京ベイ/LO]はアイデンティティ生かし日本代表目指す。
今季11試合に出場しているルアン・ボタ(撮影:木村大輔)

 在日南アフリカ大使館と一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン(JRLO)が共同主催する交流イベントが3月25日、東京都内の南アフリカ大使公邸でおこなわれた。南アフリカ伝統のバーベキュー文化「Braai(ブライ)」を通じて、ラグビーが繋ぐ両国の絆を称えるイベントに、リーグワンの各チームに所属する南アフリカ出身選手・コーチ21人が参加した。

 冒頭、JRLOの玉塚元一理事長が英語で挨拶し、アナリーズ・シュローダー南アフリカ大使へ感謝を述べた。続けて南アフリカ出身の選手やコーチ陣がリーグワンに与える好影響について言及し、さらに「ラグビーこそが両国の関係をさらに密接にする『架け橋』になると確信しています。ラグビーは私たちの共通の言語であり、その絆をさらに強固なものにしてくれています」との思いを伝えた。

 クボタスピアーズ船橋・東京ベイからは、フラン・ルディケHCや現役南アフリカ代表“スプリングボクス”のHOマルコム・マークスら8人が参加し、故郷の料理と交流を楽しんでいた。

 ヨハネスブルグ近郊のケンプトンパーク出身のLOルアン・ボタは2018年にスピアーズに加入。通算8季目のシーズンを迎えた今季も203センチ・120キロのフィジカルや高いワークレートを発揮し、現在2位(10勝2敗・勝ち点50)につけるチームを支えている。

 シーズンは終盤に突入。3季ぶりの優勝に向け「フォーカスしていることは、これからも変わりません。チームとしてやるべきことを続けていくだけです」と今後の戦いを見据える。「これまでやってきたことを、この先も1試合ずつ毎週積み重ねていくこと」に全力を注ぐ決意を示す。

 2月2日に発表された日本代表候補メンバーに入ったことで「9年前から『日本代表になる』ことを決めていました」というルアン・ボタの夢が、実現に向けて動き出した。円熟の34歳は自身の経験やスキル、そしてアイデンティティを生かして桜のジャージーを目指している。

「自分が培ってきた南アフリカ人としてのヘリテージ(遺産)であるラグビースタイルやマインドセットを、どのように日本代表で生かすか、どのように他の選手たちに示して良い影響を与られるかを考えていきたいです」

 バイオグラフィに「日本代表」という新たなアイデンティティを刻むため、世界の舞台を見据えてハードワークを続ける。

PICK UP