2025年世界最優秀選手の南アフリカ代表マルコム・マークス[S東京ベイ・HO]、名誉は「あくまで『過去』」。今季もスピアーズにフルコミット。
リーグワン ディビジョン1のクボタスピアーズ船橋・東京ベイは、ホストゲーム開幕戦である第2節・リコーブラックラムズ東京戦(12月20日・フクダ電子アリーナ)を控えた12月18日の練習を報道陣に公開した。
ユニット別練習では、FWはラインアウトやスクラムの動作を入念に確認。BKは相手守備の頭を超える想定のパントキックとキャッチ・ランなどのメニューをこなした。全体練習では試合登録メンバーのアタック、ディフェンスの調整と準備がおこなわれ、2日後のゲームに向けた仕上げが進んだ。
13日の第1節・コベルコ神戸スティーラーズ戦(ノエスタ)は33-28の接戦を制し、3年ぶりのリーグワン優勝に向け好スタートを切ったスピアーズ。2戦連続で先発出場する南アフリカ代表HOマルコム・マークスは、2025年の国際統括団体ワールドラグビー選定プレイヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)に選出された。
マークスは初受賞したこの個人タイトルについて「いろいろな人から多くのメッセージをもらえました。特別なことを達成できたましたし、名誉なこと」としながら「あくまで『過去』と捉えていて、リーグワンに戻ってきたのでハードワークして、スピアーズ内での良い立ち位置を獲得しなければなりません。シーズンに集中していますし、自分が貢献できるところや、どう向上できるかを考えています」と語り、飽くなき向上心とスピアーズにフルコミットするマインドを示した。
2019年度から当時トップリーグのNTTコミュニケーションズ シャイニングアークスに加入、2020年度からはスピアーズに移籍し、来日7季目を迎えた。W杯2連覇中で、現在も圧倒的な強さで世界ランキング首位に君臨する南アフリカ代表“スプリングボクス”のおいても、マークスはハイパフォーマンスを発揮し続けている。
スピアーズの一員として戦うリーグワンは「スピードがすごく速いラグビーをする」ため、ポジショニングのスピードや速いプレッシャーへのスキルが高まったという。さらに「自分がグラウンドに倒れている時間も最小限にしなければいけないし、そこを向上させている」と“のびしろ”を示し、さらなるレベルアップを見据えた。




