【関西大学リーグ】春王者の立命館大が近大に敗れて連敗。天理大、京産大、関西学院大は順当勝利。

■関西大学Aリーグ
・9月28日@遠州灘海浜公園球技場(静岡)
【近大 35−24 立命館大】
開幕戦で同志社大に敗れた近大が奮起した。遠州灘海浜公園球技場での第1試合で、立命館大を35-24で破った。
立命館大は前節(関西学院大戦)での敗戦に続く2連敗。苦しい戦いが続いている。
近大はゲームの序盤から主導権を握った。この日は攻守の切り替えが冴えた。
5分の先制トライは相手のハイパントを切り返す。自陣22メートル付近からWTB太田啓嵩がラインブレイク、そのままトライを挙げた。
その後も立命館大はラインアウトの確保に苦戦し、スクラムで反則を重ねる。
NO8𠮷川大智のスティールでピンチを脱出した20分にこそ、WTB三浦遼太郎がトライを奪うも、以降は守勢に回った。
30分には、近大が15フェーズ近い連続攻撃で中盤エリアからじわじわ前進。最後はLO楠大輝が抜け出した。
その5分後には相手のキックオフミスを突いてNO8小西泰誠がねじ込む。
前半終了間際には自陣のスクラムからの一次攻撃でSO中村優介が抜け出し、WTB太田の2トライ目をアシストした。
28-5で折り返した後半。追いかける立命館大が、息を吹き返した。
13分に敵陣22メートル内のスクラムからスワーブを切ったFB久保田創大が右中間に飛び込むと、直後にはシンビンで数的不利の状況ながら長く敵陣に過ごした。
スクラムでも優勢に回り、ミスを相手の反則で取り返した。しかし、追加点は挙げられなかった。
28-10のまま迎えた終盤、今度は近大の連続攻撃に遭い、トライを許す(36分)。
試合終了間際に2トライを返すも、時すでに遅し。ボーナスポイントこそ与えなかったが、35-24のスコアで試合を終えた。
■関西大学Aリーグ
・9月28日@遠州灘海浜公園球技場(静岡)
【天理大 57−5 摂南大】
残す3試合は、前年や開幕節での力関係と変わらない結果だった。
遠州灘での第2試合は天理大が57-5で摂南大に大勝した。
試合開始直後から、自陣からでも果敢に攻めた。ミスやエラーを重ねて相手にボールを渡すこともあったが、その度にスクラムで奪え返した。
開始2分のトライは、WTBフコフカ・ルカスの走力でゴール前まで運び、直後のスクラムでターンオーバー、まもなくFLアリスター・サウララがトライラインを越えた。
3分後には自陣深くでのミスをつけ込まれ、7-5と迫られるも、19分には再びスクラムでの攻守逆転からサウララが2トライ目。
ゴール前での決定力を見せつけたサウララは、26分のトライで早くもハットトリックを達成した。
摂南大も防戦一方だった開幕戦とは打って変わり、タックルで相手にプレッシャーをかけられていたが、ディフェンスの時間があまりにも長過ぎた。
天理大は35分にFBフィリモネ・サイアのハイパントキャッチを起点に5トライ目が生まれ、26-5でハーフタイムを迎えた。
後半も流れは変わらず、天理大がコンスタントにトライゾーンに入った。
6分から15分までに和田の2本など3トライを挙げ、スコアは45-5に。
後半の中盤には摂南大にもアタック機会が何度かあったが、ノックフォワードやパスミスなどのエラーを繰り返し、無得点に終わった。
終盤には和田も3本目のトライを奪い、WTBルカスも2トライを挙げてノーサイドとなった。