【スーパーラグビー】クルセイダーズが復活V!タイトなファイナルでチーフスを下す。

■スーパーラグビー・パシフィック2025 グランドファイナル
6月21日@アポロプロジェクツ・スタジアム(クライストチャーチ)
【クルセイダーズ 16-12 チーフス】
レギュラーシーズンの戦績は共に11勝3敗。首位・チーフスと2位・クルセイダーズのNZチーム同士がプレーオフ決勝でマッチアップした。今季の直接対決はチーフスが2勝を挙げている。
互いに深い位置まで攻め込むもディフェンスが耐える時間帯が続いた序盤から、12分にクルセイダーズのCTBデイヴィッド・ハヴィリがヘッドコンタクトでイエローカードを受けたことでゲームの均衡が破れる。このペナルティが起点のラインアウトから、チーフスは13分にPRジョージ・ダイアーが中央に飛び込みトライ。SOダミアン・マッケンジーのコンバージョンも決まり7点を先制した。
一時退場が明けるとクルセイダーズも反撃する。26分、敵陣左サイドのラインアウトから、まずモールを組むと、HOコーディー・テイラーがショートサイドを突いてトライ。SOリヴェズ・ライハナが端からのコンバージョンを沈めて同点に追いついた。
ここからクルセイダーズは2本のPGを通してリードを6点に広げる。追うチーフスは38分にフェーズを重ねて右サイドへの展開から、FBショーン・スティーブンソンが大外にグラウンディング。スコアを12-13として、1点差まで詰め寄ったところでハーフタイムを迎えた。
後半はより一層クローズな展開が続く。互いに22mライン内まで攻め込む機会を作るも、スコアは変わらない。ゲームが動いたのは後半32分。クルセイダーズが敵陣のスクラムでコラプシングを誘うと、SOライハナがショットをポストの真ん中に通して3点を追加した。
1トライがほしいチーフスだが、終盤にかけてボールを前に進めることができない。このまま80分まで時計は進み、16-12でクルセイダーズが勝利。昨季は9位に沈んだ名門が1年で復活を果たし、2年ぶり通算15度目(2020、2021年のアオテアロア期を含む)のスーパーラグビー制覇を成し遂げた。