プレーオフ行きブルーレヴズのジャスティン・サングスター 「できるだけ長く日本で」

タフな戦場だ。
ジャパンラグビーリーグワンの1部は今季、試合数が増えたうえにプレーの強度が高まっている。持久戦の様相。
全部で18節あるレギュラーシーズンが第15節まで消化されるなか、各クラブは、故障者の穴埋めや主力選手の状態維持に挑む。
開幕3連勝と好スタートを切った静岡ブルーレヴズにあって、最終コーナーで貴重な援軍となっているのがジャスティン・サングスターだ。
4月12日、東京・秩父宮ラグビー場での第15節に本職のLOで先発した。身長198センチ、体重115キロの身体を低く折りたたみ、タックル、スティールで渋く光った。前半32分にはトライも決めた。
3戦連続3度目の出場となったこの日、前年度王者である東芝ブレイブルーパス東京を56-26で下した。すでにブレイブルーパスが成し遂げているプレーオフ行きを4番手で決めた。
「勝てて嬉しいです。東芝さんと戦う時はタフゲームになるとわかっていました。最初の笛が鳴ってから最後の笛が鳴るまで、自分たちのいいゲームができました。常に、インパクトを示したかった」
ブルーレヴズのLO勢ではまず、2020年加入で35歳のマリー・ダグラスが全15試合でプレー。身長198センチ、体重113キロのサイズにして空中戦、チョークタックル、密集近辺での突進で存在感を示してきた。
同じく35歳の大戸裕矢も、FLと兼務し全試合で登録メンバー入りしてきた。2メートル級がひしめくなか身長187センチ、体重100キロのサイズで、運動量、ラインアウト時の絶妙な跳躍で青い波を支えた。
プレーオフまでの間に選手層を拡大したいクラブにとって、来日1年目のニュージーランド出身者の存在はますます際立ちそうだ。
ハリケーンズ出身の本人は、リコーブラックラムズ東京のTJ・ペレナラら元同僚の集うリーグワンにポテンシャルを見出し来日。特にいまいるブルーレヴズは「自分に合っている」と実感する。
「セットプレーが主体にあり、FWがハードワークし、BKが(チームを)推進させる…」
将来の目標は「ここでベストなラグビーをする。エリジビリティ(代表資格)についてはあまり詳しくありませんが、できるだけ長く日本でプレーしたい」。ずっとリーグワンを盛り上げるつもりでいる。スキーが趣味だ。