静岡ブルーレヴズが長崎南山高のPR、本山佳龍の加入発表!大学に通うプロ選手誕生。
静岡ブルーレヴズは1月23日、長崎南山高校を3月に卒業する本山佳龍の加入を発表した。
静岡産業大に通いながら、ブルーレヴズともプロ契約を締結するという、日本ラグビー界でも前例の少ない道を歩む。
188センチ、118キロと立派な体躯を誇り、世代屈指のボールキャリアーとして名を馳せるタイトヘッドPRだ。
2年時は長崎南山を花園出場に導き、U17日本代表にも選出。昨年12月にはU19日本代表として「アジアラグビーU19チャンピオンシップ」にも出場した。
チームは「体の大きさと足腰の強さを活かしたボールキャリーに、厳しい練習もこなせる強靭なメンタルと素直な心が特徴。スクラムは強化が必要だが、世界規模な選手になりうる可能性を秘めた選手」と紹介している。
リーグワンレベルでのスクラムは課題とされるも、本山自身は「スクラムが大好き」と話す。
それがブルーレヴズ加入を決める一つの決め手となった。
「スクラムで相手の反則を取れたときが一番嬉しい。去年の県総体決勝(長崎北陽台戦)では、ゴール前で相手ボールスクラムからペナルティを取れて、逆転に繋がりました。あの瞬間が一番気持ちよかったです。ブルーレヴズにはデン(田村義和)さん、(長谷川)慎さんといったコーチがいます。もっと強くなれると思いました」
採用を担う西内勇人さんが、静岡産業大との調整に奔走し、大学ラグビーの道に進まない稀有なチャレンジを実現させた。
「完全プロでもよかったのですが、人間形成のことを考えると、オプションのひとつとして、こういう道があってもいいのではないかと。最後に決断するのは学生です。ですが、いろんなオプションを示すのがリーグワンのクラブの役割だと考えました」
入学前には本山を連れて大学の施設も見学させた。
同じ静岡で活動する女子ラグビーチーム「アザレア・セブン」に所属する静岡産業大の選手2人などと話をする機会も設け、日々の過ごし方やラグビーとの両立などを質問させて不安を取り除いたという。
同期入団する現・近大4年の稲場巧と切磋琢磨することを期待する。
「2人にはお互いが来ることは事前に伝えていました。その上でどちらもレヴズに行きたいと言ってくれた。稲場は大学屈指のスクラメイジャーです。でも『俺は負けません』と。その向上心を買っていますし、稲場にとっても本山のボールキャリーなどは学べることがあるはず。相乗効果に繋がると思っています。これからのレブズを背負う2人になると期待しています」
明日1月24日に発売のラグビーマガジン3月号では、これまでの歩み、極めて珍しい挑戦の決断したワケなどをたっぷり語っている。
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