【関西大学リーグ】京産大が近大を大差で撃破。今季未勝利同士の対戦は立命館大に軍配、同志社大破る。
■関西大学Aリーグ・11月4日@たけびしスタジアム京都
【立命館大 38−22 同志社大】
立命館大と同志社大による今季未勝利同士の対戦は、立命館大に軍配が上がった。
立命館大は序盤から畳み掛けた。
先制トライは前半9分。FL吉川大智が左中間にできたラックの脇を抜け出すと、SO山下真之介主将が左から右に向かって大きくキックパスを通し、WTB御池蓮二がコーナーに入った。
続く16分にはNO8島正輝のジャッカルで抜け出したピンチをチャンスに変える。SO山下のオフロードパスで崩し、WTB御池が2トライ目。御池は24分のトライでハットトリックを達成、21-0とした。
中盤エリアでのペナルティを重ねた両者は、以降もスコアボードを動かし続ける。
31分に同志社大がPGでようやく3点を加えれば、その4分後に立命館大SO山下が約40㍍のドロップゴールを沈めた。
前半終了間際にSH石田太陽の突破で同志社大が一矢報いる。10-24で後半に入り、6分にPR上野聡大のジャッカルを起点にLO永住健琉、WTB岩本総司で右サイドを攻略。15-24と9点差まで迫った。
しかし、ペナルティを重ね続けた同志社大は流れに乗り切れない。
1トライずつ奪って22-31とスコアが動いた25分には、故意の反則で前半に続き2枚目のシンビン。まもなくモールを押し込まれ、22-38とスコアは再び開いた。
今季初勝利を手にして入替戦回避に向けて一歩前進した立命館大の山下主将は、「勝てたことにホッとしています」と安堵した表情を浮かべ、「9番からのアタックやキックに苦戦したが、具体的な修正ポイントを話し合えて修正できた」と勝因を話した。
小寺亮太HCは「これまではBKで数的優位が作れていなかったが、そこをどう作るのかを意思統一してきて、今日は外側でトライが取れた。準備してきたことを発揮できました」と選手たちを称えた。
大学選手権進出の可能性がなくなった立命館大は、新たに「3勝して去年の成績を超えること」を目標に据えている。
一方で敗れた同志社大の中尾晃監督は「前半に受けてしまい、思い通りにエリアでゲームを進めたり、アタックをすることができませんでした。残念な結果になりました」と肩を落とした。
ゲーム主将のSO村岡麟太郎は規律面の課題を挙げつつ、「前回の試合までであれば3本取られた後にズルズルいっていたけど、今日は1本返せて14点差で前半を折り返せたのは評価できる」と前を向いた。
<次戦日程>
・11月24日(日)立命館大vs摂南大@天理親里競技場
・11月24日(日)同志社大vs関西大@天理親里競技場