国内 2024.09.10

【2024年度戦力分析・早稲田大学】春からの体づくりに手応え。

[ 編集部 ]
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【2024年度戦力分析・早稲田大学】春からの体づくりに手応え。
SOとしてプレータイムを重ねる野中健吾(撮影:長岡洋幸)

[早稲田大学(昨季大学選手権8強/関東大学対抗戦A 3位)]
 足元を見つめ直すのにちょうどよかった。

 早大は昨季、過去16度制した大学選手権で同じ対抗戦勢の帝京大に3連覇を許し、自チームは準々決勝で関西王者の京産大に28-65と大敗。年内にシーズン終了を迎えたことで、今季へは「それまでなら1週間でやるトレーニングに2~3週間もかけられた。密度は濃い」と大田尾竜彦監督は振り返る。

 就任4季目をスタートさせる際、スタッフを追加し体づくりのプログラムを改革。スクラム、防御にも注力し、春季大会AグループではLO栗田文介(3年)、SO/CTB野中健吾(3年)らがタフに体を当てた。帝京大との全勝対決は7-60で大敗も、チャンスの数はそう変わらなかった。指揮官は「大枠として春からやってきたことに手応えがあった。自陣と敵陣の22メートルエリアでのボールの使い方は相当に伸びしろがある」と話していた。

 そして8月18日に菅平でおこなわれた今季2度目の対戦では、テンポのいいアタックで38-14と快勝した。秋までの課題を陣地脱出の術と好機を仕留める球の動かし方に絞り、進歩を加速させる。

 ベストの布陣が編まれるのは終盤戦以降か。6、7月の日本代表にフル参加した2名のうち、HO佐藤健次主将(4年)は夏から合流。一方FB矢崎由高(2年)は8月以降も国際舞台に挑む。

 大田尾監督は「新戦力がどのくらい機能するか」にも期待。適応力の高いFL/NO8城央祐、夏前まで故障離脱もキック力抜群のSO服部亮太といった高校日本代表の新人たちがどこまでアピールできるか。

(文/向 風見也)

※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。

<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月12日 vs大東大○76-14
8月22日 vs帝京大○38-14
8月25日 vs天理大●35-64

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