【2024年度戦力分析・立教大学】防御強化し悲願の選手権へ。
[立教大学(昨季関東大学対抗戦A 6位)]
昨季は古豪・慶大をあと一歩というところまで追いつめたが、悲願の大学選手権出場には手が届かなかった。元治裕一監督就任3年目、今年こそという思いは強い。「BLOOM」という今年のチームのスローガンにもその思いが込められている。
今年は多くの新入部員(約30人)が入ったことで「部内での競争が激化、チーム全体の成長につながっている」(元治監督)。春季大会はBグループで全敗と結果を残すことはできなかったが、悲観はしていない。「スクラムが安定し、BKはタレントが増えて展開力が増した」と手ごたえも感じている。その一方で、ディフェンスは大きな課題として残った。1試合平均55.6点と失点が目立った。
「大量得点できるチームではないので、いかに失点を最小限にとどめるかが勝敗の分かれ目となる」(元治監督)
戦力的には、昨年の慶大戦でも圧倒したスクラムは第1列の八代デビット太郎(4年)、三村真嶺(4年)、石原捷聖(2年)、LOの島﨑太志(3年)が残り、安定したセットピースは大きな武器となるだろう。BKは主力の4年生が抜けた穴は大きいが、2020年度の桐蔭学園の全国制覇メンバーのSH伊藤光希主将(4年)、SO/CTB中優人(4年)が最上級生となりBKを引っ張る。春からレギュラーに定着したCTB/WTB村上有志(1年)をはじめ新しい力も伸びてきており、秋までにどこまで防御力を整えられるかがポイントになりそうだ。
(文/岩佐直人)
※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。
<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月18日 vs明治学院大○64-20
8月20日 vs龍谷大○32-22
8月25日 vs法政大○35-26