【パシフィックネーションズカップ】日本代表、41-24でアメリカ代表に勝利。プールB・1位通過で、準決勝はサモア代表と対戦。
フィジー、サモア、トンガ、カナダ、日本、アメリカの6か国が参加する「パシフィックネーションズカップ(PNC)」が9月7日に熊谷ラグビー場でおこなわれ、日本代表はアメリカ代表を41-24で破った。
前週にアウェーでカナダ代表からも白星を挙げた日本代表は、これでプールB全勝。1位で準決勝に駒を進めた。
プールA・2位のサモアとのセミファイナルは、9月15日に秩父宮ラグビー場でおこなわれる(15:05KO)。
世界ランキングでアメリカ代表よりも5つ上回る日本代表(14位)はこの試合、一度もリードを許さなかった。
先制点は前半5分。SO李承信が敵陣22メートルライン内のPGを沈める。
続く15分には敵陣10メートルラインでのラインアウトから用意したアタックで崩す。SO李の裏へのチップキックにCTBディラン・ライリーが反応、捕球するとすぐさまCTBニコラス・マクカランにオフロードでラストパスを送った(10-0)。
直後にはスクラムでの反則から3点(PG)を返されたが、23分にはWTBジョネ・ナイカブラのキックチャージを起点に敵陣深くで相手のミスを誘い、最後はLOサナイラ・ワクァが押し込む。
以降も点の取り合いが続いた。30分にアメリカ代表がモールでトライを挙げれば、日本代表もPKからの速攻でCTBライリーがゴール前まで運び、HO原田衛が右隅にグラウンディング(38分)。24-10とリードして前半を折り返した。
後半も日本代表のハンドリングエラーとスクラムで反則が重なり、5分にはCTBライリーの自陣からの独走で31-10とするも、11分、18分とWTBネイト・オウグスバーガーに連続トライを許す。31-24と1トライ1ゴール差まで詰められた。
しかし直後のマイボールキックオフを確保しPGで再びリードを広げると、その4分後には前半15分でのトライと同じくラインアウトからの精度の高いアタックで決勝トライを挙げた。
途中出場のSO立川理道主将からのオフロードパスを受けたCTBライリーが抜け出し、WTBマロ・ツイタマが2試合連続でインゴールに入った。
2試合連続でのテストマッチ勝利にエディー・ジョーンズ日本代表HCは、「望んでいた形で勝ち進めてきている」と話し、「まだまだ修正点はありますが今日は9番の藤原(忍)、10番の李の2人が、われわれが前に進むことを手助けしてくれた」とハーフ団を称えた。
【プール戦結果】
・プールA
フィジー 50-19 トンガ
サモア 43-17 トンガ
フィジー 42-16 サモア
・プールB
日本 55-28 カナダ
アメリカ 28-15 カナダ
日本 41-24 アメリカ