国内 2024.09.04

【2024年度戦力分析・日本体育大学】A復帰1年目で旋風を。

[ 編集部 ]
【2024年度戦力分析・日本体育大学】A復帰1年目で旋風を。
昨季入替戦を制し昇格。今季主将のHO萩原一平(撮影:松本かおり)

[日本体育大学(昨季関東大学対抗戦B 1位・昇格)]
 2シーズンぶりに対抗戦Aに復帰した日体大。今年は「ハイスピード・ランニングラグビー」をテーマに掲げ、春から陸上部の水野増彦教授の指導を受けてきた。また、1対1のディフェンス強化のためにレスリング部に出稽古に行き、松本慎吾教授の指導のもと、タックル技術、リロードのスピードアップを追求してきた。その結果、春季大会では31個のトライ、ディフェンスでも失トライ17と、ともにCグループ2位の数字を残し、秋廣秀一監督も「目指すラグビーが見えてきた」と手ごたえを口にする。

 気になるのが対抗戦ワーストの61個の反則数。1つの反則が試合の流れを左右するだけに、規律面はシーズンに向けて火急の課題といえる。特にスクラムでの反則が目立ち、新任の佐藤友重コーチ(早大→リコー)とともに立て直しを図る。

 メンバーを見ると、FWではラインアウトの核となる岸佑融(4年)、當山恭右(4年)の両LO、BKではパワーのあるCTB齋藤弘毅(4年)、スピードに定評のあるSO/FB大野莉駒(3年)らが昨年から残った。新戦力としてパワー自慢の185センチ、112キロのPR/NO8パエア・レワ(1年)、攻守で活躍が期待されるFL中川内優太(1年)、ベンチプレス165キロを挙げるCTB佐藤晟(1年)らが加わり層も厚くなった。

「日体大独自のハイスピード・ランニングラグビーで大学選手権ベスト8を狙う」と名門復活に向け、就任2季目の秋廣監督も意気込みを見せている。

(文/岩佐直人)

※ラグビーマガジン10月号(8月23日発売)の「主要3リーグ各校戦力分析」を再編集し掲載。掲載情報は8月18日時点。

<夏季練習試合 結果>※Aチーム戦のみ
8月20日 vs九共大○50-12
8月22日 vs福工大△7-7
8月25日 vs大体大●26-33
      

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