フラン・ルディケHC[クボタスピアーズ]、アルスター移籍報道は「フェイク」と否定。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイのフラン・ルディケ ヘッドコーチ(以下、HC)が4月27日、61-24で三重ホンダヒートに勝利した記者会見で、アイルランドのアルスターへの移籍報道を否定した。
24日にラグビー専門メディア「RUGBY PASS」などで、財政難に陥っているというアルスターの新HC候補に浮上していると報じられていたが、ルディケHCは「フェイク、ガセネタ、誤報」とキッパリ。
チームの関係者曰く、同HCとは複数年契約を交わしている。
「クボタに100%コミットしています。子どももまだ日本の学校に通っているし、自分自身も任された責任はしっかり負う性格です。移籍はありません。どういうところから話が出てきたか分かりませんが、コントロールできないニュースでした」(ルディケHC)
エディー・ジョーンズ氏と日本代表HCの座を争っていた時も、オープンに気持ちを表明していたように。この日の会見でもいつも通り、終始穏やかに受け答えをした。
この日は今季初のえどりく開催で、立川理道主将が通算出場数150試合目の試合でもあった。
「今日は特別な場所での特別な試合でした。ここえどりくにはいろんな良い思い出がたくさんあります。ファンもたくさん来てくれる。そして立川選手の150試合という節目の試合でした。試合の入りは良くなかったですが、後半はスペシャルなパフォーマンスを見せてくれました」
立川主将とは、チームの指揮を執り始めた2016年からヘッドコーチ-キャプテンの関係だ。信頼はこの上なく厚い。
「立川選手のことを今さらいろいろ言う必要はないかもしれませんが、いろんな物事がうまく行っていない時にリーダーシップをしっかり見せてくれるキャプテンです。その時にやるべきことはなにか、どこが機能していて、どこが機能していないのかを考えて、しっかり微調整してくれる。今日の試合でもプレッシャーがかかった状態で彼はしっかりパフォーマンスしてくれました。これこそが立川選手のスタイルなのです」
この日の勝利でチームは7勝1分7敗とし、最終節を残して5位と勝ち点2差の6位につけている。昨季王者として臨んだシーズンとしてはプレーオフ進出も叶わず物足りない結果となったが、指揮官はポジティブな側面も伝える。
「シーズンを通してケガ人が多かったけど、その度に若手が活躍してくれました。選手層も厚くなったと思います。今日も福田(陸人/HO)選手や為房(慶次朗/PR)選手がプレッシャーのかかる中で良いパフォーマンスをしてくれました。ケガ人が出てしまうことはポジティブではありませんが、今後を踏まえれば(若い選手にとって)良い機会になっていると思います」
東京サンゴリアスとのリーグ最終戦を勝利で飾り、気持ちよくシーズンを終えたい。