セブンズ 2024.04.08

香港セブンズで栄冠に輝いたのはNZ 2年連続で男女ダブル制覇

[ 編集部 ]
香港セブンズで栄冠に輝いたのはNZ 2年連続で男女ダブル制覇
香港セブンズで男女そろって優勝し、歓喜のNZ。パリ五輪へ向けまだまだ進化しそうだ(撮影:松本かおり)


 7人制ラグビー“セブンズ”の最高峰国際サーキットシリーズ「HSBC SVNS 2024」は、第6ラウンドの香港大会が4月5日から7日にかけて開催され、ニュージーランドが2年連続で男女ダブル優勝を成し遂げた。

 女子は、今年のパリオリンピックでも金メダルの有力候補とみられている2強、オーストラリアとニュージーランドが準決勝で激突。予想通り接戦となり、14-14で迎えた後半2分、ニュージーランドが根気よくつなぎ、歴代最多トライゲッターのポーシャ・ウッドマンがインゴールに持ち込み勝ち越すと、粘り強いディフェンスでオーストラリアの反撃を封じ、最後にもトライを追加して28-14でライバルを下した。

 決勝はアメリカと対戦し、36-7で快勝。昨年、女子セブンズ最優秀新人賞に輝いた20歳のジョージャ・ミラーが序盤に躍動して先制すると、シリーズ通算50大会出場を達成したベテランのスピードスター、ミカエラ・ブライドはハットトリックの活躍。アメリカはパワーを活かして1トライを奪い返したが、流れを変えることはできなかった。

 女子ニュージーランド(ブラックファーンズ・セブンズ)は2月のバンクーバー、3月のロサンゼルスに続いて3大会連続の優勝となり、総合ランキングトップに立った。

有望な若い選手も多いブラックファーンズ・セブンズ。新星ジョージャ・ミラー(撮影:松本かおり)

 なお、女子日本は今シーズン最高位の7位で香港大会を終えている。今季初の8強入りとなり、準々決勝でランキング1位だったオーストラリアに0-12と惜敗したものの、女王を苦しめた粘り強く激しいディフェンスを最終日にも発揮し、アイルランドを12-5で下して7位となった。

 男子は、今季3大会制覇で総合ランキング首位を独走していたアルゼンチンが8強入りを逃すなか、ニュージーランドは準々決勝で、香港セブンズ最多優勝(19回)を誇るフィジーに逆転勝ちし、準決勝ではオーストラリアを下してファイナル進出。
 決勝では、3月のロサンゼルス大会で優勝したフランスと対戦し、10-7で競り勝った。前半は両チームとも無得点で終わり、ニュージーランドは後半3分にスコット・カリーのトライで均衡を破ると、1分後にはディフェンスでプレッシャーをかけて相手の苦し紛れのパスをインターセプトし、大きな追加点となった。フランスは試合終了間際に1トライを奪い返したがリスタートの時間は残っておらず、ニュージーランドの歓喜となった。

 男子ニュージーランド(オールブラックス・セブンズ)は今季初のタイトル獲得で、総合ランキングは5位に上昇している。

 次の第7ラウンドは、5月3日~5日にシンガポールで開催される。

決勝でフランスに競り勝ち今季初タイトルとなったオールブラックス・セブンズ(撮影:松本かおり)

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