国内 2024.03.29

ベン・ガンター復帰! これからは「フィールドに立ち続ける」

[ 向 風見也 ]
ベン・ガンター復帰! これからは「フィールドに立ち続ける」
けがを克服して約3カ月半ぶりの公式戦出場となったワイルドナイツのベン・ガンター(撮影:松本かおり)


 鋭い眼光。身長195センチ、体重120キロの筋骨隆々のボディ。埼玉パナソニックワイルドナイツのベン・ガンターが帰ってきた。

 3月22日、東京・秩父宮ラグビー場でのリーグワン第11節で6番をつけた。55分に退くまでに堅実な防御、さらには豪快なラインブレイクを連発。昨季王者のクボタスピアーズ船橋・東京ベイを55-22で破り、開幕からの連勝記録を更新した。

「まずフィールドに戻れたことが嬉しい。ここから、(パフォーマンスを)上げていきます。自分はもともとディフェンスが強みですが、アタックもできることをお見せできてよかったです」

 捲土重来を期していた。昨秋はフランスで自身初のワールドカップスコッド入りも、参加する日本代表が挑んだプールステージ4戦で出番が得られなかった。事前の対外試合でタックル、ジャッカルで気を吐くも、本番では「柱メンバー」と呼ばれる相手チーム役を担うにとどまった。

 関係者によれば、モールの防御をはじめとした組織的な構造への理解を要する動きでライバルの後塵を拝した。

 大会終了後、決意を新たにした。

「フランスでのワールドカップは個人的に残念な大会になりました。試合に出たらディフェンスでいいエレメントを示せると感じていました。いまの自分を見たらディフェンスの選手だと捉える方は多いかもしれません。ただアタックでも、セットプレーでも驚きを与えられる選手でもあります。今季の目標は、それを皆さんに見せることです」

 思うに任せなかった。初戦で肘、ハムストリングを負傷し、第2節以降は欠場。しばらく戦列を離れていた。晴れてフィールドへ戻ると、ロビー・ディーンズ ヘッドコーチにこう評された。

「ガンターはとてもユニークな選手なので、ユニークな復帰計画が必要でした。彼は体格が大きい一方、その身体に対して力が強すぎるところがある。バランスが難しい。ただし段々と自分の身体を理解し、リハビリをおこなっていました。きょうは、彼にふさわしい復帰でした」

 クラブにとって2季ぶりの王座奪還、新指揮官が率いる代表チームへの定着が待たれるなか、本人は「このチームで自分の役割を全うする。そうすれば、貢献できるのがわかっていました。(今後は)グラウンドに立ち続ける」と瞳を輝かせる。

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