各国代表 2024.02.11

フランスが敵地エディンバラで接戦を制す。スコットランドはビデオ判定で泣き逆転勝利ならず。

[ 編集部 ]
フランスが敵地エディンバラで接戦を制す。スコットランドはビデオ判定で泣き逆転勝利ならず。
試合終了間際、猛攻でゴールラインを越えたスコットランドだが、逆転トライは認められなかった(Getty Images)


 ヨーロッパの強豪6カ国が競う2024年のシックスネーションズで黒星発進だった世界ランキング4位のフランス代表だが、エディンバラのマレーフィールドで現地時間2月10日におこなわれた第2節で同6位のスコットランド代表に20-16と競り勝ち、1勝1敗となった。
 一方、連勝を狙ったスコットランド代表は、4点ビハインドで迎えた試合終了間際にターンオーバーからの猛攻でゴールラインを越えたが、ビデオ判定で逆転トライは認められず、悔しい惜敗となった。

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 後半途中までホストチームのスコットランドが優勢だった。
 スコットランドは前半6分、自軍が蹴ったハイパントのこぼれ球を確保して展開し、FBハリー・パターソンがゲインしてCTBヒュー・ジョーンズ、SHベン・ホワイトとつなぎ先制トライを挙げた。

 その後、相手にペナルティゴール(PG)を許したが、WTBドゥハン・ファンデルメルヴァの懸命のディフェンスもあって大崩れせず、SOフィン・ラッセルのPGで加点し、10点リードを奪った。

 対するフランスは30分、FLフランソワ・クロスによるブレイクダウンのターンオーバーから攻め込んでゴールに迫り、すばやくつないでSOマチュー・ジャリベールが右に余っていたCTBガエル・フィクーにロングパスを放り、トライ。FBトマ・ラモスのコンバージョンも成功で3点差に詰めた。

 フランスはその後、1人少ない時間帯もあったが踏ん張り、10-13で折り返しとなった。

 しかし、49分(後半9分)、フランスにとって痛いアクシデントが起きた。キャプテンのNO8グレゴリー・アルドリットがタックルしたあとすぐに起き上がってジャッカルに行った際、負傷し、ストレッチャーで運ばれてしまった。

 フランスはその後、相手にプレッシャーをかけられ、エラーでも流れを悪くし、連係がうまくいかない場面もあった。
 逆にスコットランドは、キャプテンのSOラッセルがキックもうまく使ってゲームをコントロールし、PGでも加点して6点差をつけた。

 だが、フランスは69分、スクラムの最後尾にいた6番クロスのサイドアタックから勢いづき、リサイクル後、左外でボールをもらった20歳のWTBルイ・ビエルビアレーがチップキックを使った個人技でトライを決め、流れを変えた。FBラモスのコンバージョンも成功で、逆転。フランスは76分にもPGで加点し、20-16とした。

 4点ビハインドとなったスコットランドは試合終了間近の78分、WTBカイル・ロウが軽快なフットワークで自陣から抜け、大きくゲインしてゴールに迫ったが、フランスのSOジャリベールが懸命に猛追し、ノックオンを引き出した。

 それでもスコットランドは粘り、スクラムでプレー再開後、ブレイクダウンからボールを出そうとした相手SHにキャプテンのラッセルがプレッシャーをかけてボールを奪い返し、ラストチャンスをつかむ。ゴールに迫ってFWが近場を攻め続け、粘り強くディフェンスするフランスに対して紺色ジャージーの19番サム・スキナーが突っ込み、ゴールラインを越えた。が、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で長い時間をかけた検証の結果、明らかなグラウンディングは確認されず、ノートライでフランスの勝利となった。

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