国内 2024.02.10
【クロスボーダー】チーフス35-30 スピアーズ。王者がスーパーに食らいつき、後半は打ち合いに

【クロスボーダー】チーフス35-30 スピアーズ。王者がスーパーに食らいつき、後半は打ち合いに

[ 編集部 ]

 しかし、後半に踏ん張ったのはスピアーズ。ほぼ交互にトライを決め合う撃ち合いとなり、最後は5点差に迫って見せた。

 チーフスが繰り出すフィジカルとスピード。着実にトライで重ねるスコアに、スピアーズは食らいついていった。後半7分には相手ゴール前ラインアウトから「一発」のトライ。SO岸岡のロングパスからWTB山崎洋之(後半出場)が右エッジを駆けた。後半13分にPGで加点してスピアーズ16-21チーフスに。

 後半20分にスピアーズ23-28チーフスとする粘りのトライ(G成功)は、帝京大卒業を3月に控えたHO江良颯がモールからショートサイドに持ち出して前進、ラックからPR才田智がねじ込んだもの。

 メンバーを代えながら何度離されても元気に取り返すトライは後半36分にも。右ライン際で再びWTB山崎を走らせて(G成功)、スピアーズ30-35チーフスと迫った。

 ホーンが鳴った後も、相手陣ではアグレッシブに攻め続けるチーフス、最後までディフェンスでも仕掛けるスピアーズ。やり合いはチーフスが自陣でキックアウトするまで続いた。

「日本のプレーのレベルには感銘を受けている」(チーフス マクミランHC)

 日本はリーグの真っ只中のホーム戦、チーフスは開幕1か月前からの遠征と、大会のセッティングには課題もあるが、熱戦は9439人の観衆を楽しませた。

 2月3日に開幕したクロスボーダーラグビーはNZ勢2チームがリーグワンの昨季4強と戦い、全4試合中3戦でNZ側が勝利を収めた。1勝を挙げたのは一昨季リーグワン優勝の埼玉パナソニックワイルドナイツ(2月4日・熊谷ラグビー場)、38-14でチーフスを破っている。

帝京大を主将として大学日本一に導いたHO江良颯は後半開始から出場。リーグワン新人で最速の出場となった(撮影:矢野寿明)

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