W杯3位のイングランドがローマで今年初戦勝利 新生イタリア健闘するも金星獲得ならず
ラグビーワールドカップ2023で銅メダルだったイングランド代表が、今年最初の試合であるシックスネーションズの初戦をローマのスタディオ・オリンピコで戦い、世界ランキング11位のイタリア代表相手に苦戦しながらも27-24で競り勝った。
イタリア代表は、南半球スーパーラグビーのハグアレス(ジャガーズ)などで指揮したことがある元アルゼンチン代表SOのゴンサロ・ケサダを新しいヘッドコーチに迎え、健闘したが、31度目の挑戦で歴史的初勝利とはならなかった。
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前半はイタリアがリードした。序盤にFBトンマーゾ・アランのペナルティゴール(PG)で先制すると、10分にはCTBフアン・イグナシオ・ブレックスが切り込みオフロードパスをもらったNO8ロレンツォ・カンノーネが抜けて大きくゲインし、サポートしたSHアレッサンドロ・ガルビーシがゴールへ持ち込み会場を沸かせた。
対するイングランドは、PGで3点を入れたあとの19分、FLイーサン・ルーツの力強いボールキャリー後、バックスに展開しWTBトミー・フリーマンが抜け、オフロードでWTBエリオット・デイリーにつなぎトライを奪い返した。
しかし、イタリアは25分、ループを入れたテンポのいいパス回しでバックスが攻め上がり、CTBトンマーゾ・メノンチェッロが大きくゲインしたあとFBアランにつなぎ、トライが生まれリードを広げた。
それでも、イングランドは今大会欠場のオーウェン・ファレルに替わって10番をつけたジョージ・フォードがPGで得点を重ね、3点差に詰めて折り返すと、後半早々、敵陣深くに入り、俊敏なSHアレックス・ミッチェルが自ら仕掛けタックルをかわしてトライを決め、逆転した。
21-17とリードしたイングランドは、53分(後半13分)にはスクラムで圧力をかけて相手の反則を引き出し、PGで追加点を獲得。66分にもフォードがショットで加点し、点差を広げた。
結局、イングランドが勝利を収めることになるが、イタリアは試合終了間際に根気よくアタックを継続してWTBモンティ・イオアネが力走でトライを挙げ、コンバージョンも成功で3点差と迫り、新生チームの可能性を感じさせた。