国内 2024.01.05

東福岡が佐賀工との九州勢対決制し決勝進出 花園連覇目指し春王者・桐蔭学園とファイナル

[ 編集部 ]
東福岡が佐賀工との九州勢対決制し決勝進出 花園連覇目指し春王者・桐蔭学園とファイナル
東福岡のCTB村上有志。先制トライを決めるなどチームに勢いをつけた(撮影:松村真行)


 冬の花園で開催される大舞台、「全国高校ラグビー大会」で連覇を狙うディフェンディングチャンピオンの東福岡高校(福岡)が、同じ九州の勇敢なチャレンジャーである佐賀県立佐賀工業高校を下し、決勝進出を決めた。第103回大会の準決勝は1月5日におこなわれ、東福岡が50-28で制した。

 Aシード校同士の対決で、東福岡は先制に成功した。3分、連続攻撃のパスは乱れたが、CTB村上有志がハーフウェイから抜けてゴールへ走りきり、5点を奪った。

 対する佐賀工は7分、LO古賀大輝がブレイクダウンで相手の反則を引き出し、SH井上達木がペナルティゴール(PG)で得点。さらに、11分にはフェイズを重ねてSO服部亮太がドロップゴールを決め、逆転した。

 だが東福岡は13分、カウンターでWTB深田衣咲が切り込み、パスをもらったCTB神拓実が右外を駆け上がってタックルを振りきり、インゴールに持ち込み再びリードした。SO井上晴生のコンバージョンも成功、12-6となった。

 その後、相手にPGを許した東福岡だが、20分にはSO井上の「50:22キック」で敵陣深くに入ると、ラインアウトを起点にゴールに迫り、FWのパワーを使ったあと、ボールを手にしたSH利守晴が体をスピンしてインゴールに押さえた。

 26分には自陣でのスクラムから、パックの最後尾にいた背番号9の利守が持ち出してランで仕掛け、ボールキャリー役のNO8高比良恭介がゲインしてFB隅田誠太郎につなぎ、サポートのWTB西浦岳優がフィニッシャーとなった。

 24-9で前半終了。

 後半の立ち上がり、佐賀工が攻め込んだが、東福岡はHO田中京也がタックルで止め、FL松崎天晴がブレイクダウンでからみ、ピンチを脱出した。

 東福岡は佐賀工にプレッシャーをかけ続け、7分にも敵陣深くに入ると、キャプテンのNO8高比良が力強く突進して追加点を奪った。17分には、スクラムからのムーブでWTB西浦がブレイクしてチャンスとなり、クイックリサイクルで高比良が連続トライゲッターとなった。
 勢いに乗る東福岡は、20分にはテンポのいい連続攻撃を西浦がフィニッシュ。

 意地を見せたい佐賀工は23分、SO服部がハーフウェイからブレイクしてWTB内田慎之甫のトライにつながり、26分にも内田が快走とキックを使っての競り合いで5点を追加。リスタート後には服部が自陣深くから抜けてビッグゲインし、サポートした内田がハットトリック。SH井上のコンバージョンも決まり、15点差に詰めた。

 しかし、東福岡は30分、ターンオーバーからトライを奪い返して点差を広げ、佐賀工のチャレンジを退けた。

 準決勝第1試合は春の全国高校選抜大会を制した桐蔭学園が大阪桐蔭に快勝。桐蔭学園×東福岡の決勝は7日におこなわれる。

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