花園で連覇狙う東福岡が準決勝進出 茗渓学園は11年前の再現狙い奮闘するも惜敗
全国高校ラグビー大会で連覇を狙う東福岡高校(福岡)が1月3日、第103回大会の準々決勝で茗溪学園高校(茨城)とぶつかり、26-10で制し、頂上へ向かってまた一歩前進した。
第92回大会で東福岡を倒し4強入りしていた茗溪学園は、11年前の再現を狙って今回もモスグリーンのディフェンディングチャンピオンを苦しめたが、惜しくも敗退となった。
東福岡は前半9分、スクラムから、パックの最後尾にいたSH利守晴がサイドアタックでゲインして敵陣深くに入り、連続攻撃でSO井上晴生がディフェンスを破り先制トライを決めた。
一方、茗渓学園は16分、スクラムで圧力をかけてペナルティを獲得し敵陣22メートルライン内に入ると、その後、いったんプレーは途切れたが相手に反則があってゴール前のラインアウトに移り、モールで前進し、持ち出したHO川村航平が果敢に突っ込みインゴールにねじ込んだ。
だが、同点とされた東福岡は25分、敵陣深くで相手ボールのラインアウト後、プレッシャーをかけてターンオーバーし、ボールを手にしたSH利守がギャップを突いてトライを決めた。SO井上のコンバージョンも決まり、12-5で折り返すこととなった。
後半も激しい攻防が続いたが、東福岡は12分、キャプテンのNO8高比良恭介がブレイクして力強い走りで敵陣22メートルラインに迫ると、フィジカリティを活かしながらテンポよくアタックを継続し、LO坪根章晃が斜めから走り込んでディフェンスを破り、トライを決めた。
粘り強く食らいついた茗渓学園は22分、CTB田村優太郎が自陣から抜けて大きくゲインし、サポートしたSH石黒春輝も好走で敵陣深くに入り、辛抱強くフェイズを重ねてゴールに迫り、LO大畠弘成がピック&ゴーでインゴールにねじ込み、9点差に詰めた。
しかし、東福岡は試合終了間際、スクラムで圧力をかけてペナルティを獲得すると、敵陣深くに入ってFL松崎天晴がトライを獲りきり、勝負を決めた。