国内 2024.01.02

【全国大学ラグビー選手権】 帝京が天理に競り勝ち、3連覇に王手。決勝は明治と激突へ。

[ 編集部 ]
【全国大学ラグビー選手権】  帝京が天理に競り勝ち、3連覇に王手。決勝は明治と激突へ。
後半、ゴールに迫った帝京のWTB高本とむ。ここは天理が懸命に守りグラウンディングを阻止(撮影:松本かおり)


 大学ラグビーで3季連続の日本一を目指す帝京大学が、1月2日に国立競技場でおこなわれた第60回全国大学選手権大会の準決勝で天理大学を22-12で下し、決勝進出を決めた。

 帝京は前半14分、天理の粘り強いディフェンスに対して敵陣深くでフェイズを重ね、テンポよくボールを回し、左外を駆け上がったWTB高本とむがタックラーを弾き飛ばしてインゴール左隅に押さえ、先制した。
 17分には、自軍が蹴ったハイボールをWTB小村真也がキャッチし、サポートに走った11番の高本につなぎ連続トライとなった。FB山口泰輝のコンバージョン連続成功も貴重な追加点となった。

 一方、天理は21分、敵陣深くに入ってラインアウトからの攻撃でパワフルランナーのCTBマナセ・ハビリをぶつけ、テンポよくリサイクルし、PR松野楓舞が力強い突進でディフェンスを抜けトライを奪い返した。
 さらに、35分には敵陣22メートルライン付近のスクラムから展開し、SO筒口允之やFB上ノ坊駿介などがディフェンダーをひきつけてテンポよくつなぎ、右外のWTB弘田士道がゴールに迫ってタックルを受けながらもWTB藤原竜之丞につなぎ、連続トライ。筒口のコンバージョンも成功で2点差に詰めた。

 しかし、ハーフタイムに相馬朋和監督から「気合い入れてタックルしろ」と発破をかけられた帝京は、後半、指揮官いわく「目の色を変えて」プレーした。

 14-12で迎えた後半早々にチャンスを得ると、ラインアウトからのムーブでFL奥井章仁がタテを突いたあと、テンポよくボールを回し、WTB小村がフィニッシャーとなった。

 47分(後半7分)にはFB山口がペナルティゴールで加点。

 その後、天理の粘り強いディフェンスもあって追加点を奪えなかった帝京だが、自分たちも規律よく堅守を続け、後半は天理に得点を許さず、接戦を制した。

 帝京大の2番をつけるキャプテンの江良颯は、「厳しい試合になることはわかっていた。プライドのぶつかり合いだと思った。後半、仲間のためにハードワークしたことが勝因」と振り返り、決勝へ向けては、「いままで積み上げたプロセスを信じて出しきるだけ」とコメントした。

 帝京大は13日の決勝(国立競技場)で、準決勝第1試合を制した明治大と対戦する。

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