国内 2023.12.31

報徳学園が明和県央を下し3回戦進出 東海大仰星は初出場の高川学園を圧倒

[ 編集部 ]
報徳学園が明和県央を下し3回戦進出 東海大仰星は初出場の高川学園を圧倒
力強いボールキャリーで突破を図る報徳学園のNO8小林裕太(撮影:松本かおり)


 昨年度の花園で準優勝だった報徳学園高校(兵庫)が、第103回全国高校ラグビー大会の2回戦で明和県央高校(群馬)を45-13で下し、元日の戦いにコマを進めた。

 報徳学園は前半4分にFB太田啓嵩が自陣から抜け、スピードに乗ってそのままゴールへ走りきり先制。ピンチを堅守で踏ん張ったあと、11分にはラインアウトからのムーブでWTBタウファ テビタ悦幸が抜け、クイックリサイクル後にFB太田がブレイクし、最後はWTB長谷川諒がインゴールに持ち込んだ。16分にはスクラムで圧力をかけたあと、バックスがゲインし、NO8小林裕太がフィニッシュ。

 21ー3で迎えた後半2分には、ラインアウトから展開してFL福井礼がタテをついたあと再びすばやく回し、FB太田が切り込み、WTB長谷川がファイブポインターとなった。

 その後、明和県央に2本目のペナルティゴールを許したが、報徳学園は堅守で引き締まり、19分、フリーキックを得るとタップから速攻を仕掛け、NO8小林のビッグゲインで敵陣深くに入り、たたみかけ、FL福井が抜けてトライゲッターとなった。

 一方、点差を広げられた明和県央は、トライを目指して23分に攻め込んでゴールに迫り、ピック&ゴーを繰り返し、PR生方碧空がインゴールにねじ込んだ。

 しかし、最後までゲームを支配したのは報徳学園で、終盤にも2トライを追加して締めくくった。

タックルされながらも冷静に仲間にパスをつなごうとする東海大仰星のCTB金子健伸(撮影:松本かおり)

 報徳学園の3回戦の相手は東海大学付属大阪仰星高校(大阪第3)になった。Bシードの東海大仰星は2回戦で初出場の高川学園高校(山口)と対戦し、86-0と力の差を見せつけた。

 東海大仰星は前半2分、中盤でのドライビングモール後、WTB松本拓斗の快走もあって敵陣深くへ入ると、すばやくワイドにボールを動かし、WTB村岡龍空が力強く切り込み、倒されたがすばやく起き上がってインゴールに持ち込み先制した。6分には敵陣10メートルライン付近でボールをもらったCTB金子健伸が抜け、タックルをかわして自らトライを決めた。

 チャレンジャーの高川学園は懸命にタックルを繰り返したが、東海大仰星は15分、テンポよくつないでPRの山中勝晶と黒塚晃希の力走でゲイン後、サポートした主将のFL和田寛大がインゴールに持ち込んだ。
 東海大仰星のトライラッシュは続き、18分にも敵陣深くに入り、相手にインターセプトされいったんボールを失ったが、CTB東佑太がキックチャージで再獲得し、FL駒井良がトライゲッターとなった。23分にはドライビングモールで得点。25分にはカウンターラックで攻めに転じ、パワフルなHO市川翔太がタックラーをかわしてトライを決めた。
 そして、ハーフタイム前にも5点を加えると、43-0で迎えた後半も7トライを重ね大勝となった。

 高川学園は敵陣22メートルライン内に入ったシーンもあったが、スコアにつなげることはできなかった。

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