松山聖陵が近大和歌山に快勝 京都成章は富山第一を圧倒し2回戦へ
2023年度の高校ラグビーで春・冬制覇を目指す桐蔭学園高校(神奈川)に挑戦する権利をつかんだのは松山聖陵高校(愛媛)だ。12月28日、花園での1回戦で近畿大学附属和歌山高校(和歌山)と対戦し、52-5で制して桐蔭学園が待つ2回戦へ進んだ。
松山聖陵は開始から20分間で3連続トライを挙げ、主導権を握った。前半5分にゴールに迫りFL原田樹がピック&ゴーでねじこみ先制すると、17分にはラインアウトのスローインボールを手にした主将のPR村中亮太が突っ込んでトライゲッターとなった。20分にも攻め込み、SO浦本明惟からのクロスキックを右外でキャッチしたWTB坂本渉がディフェンダーをかわしてフィニッシュした。
一方、近大和歌山は24分、敵陣深くに入ってラインアウトからモールで押し込み、トライを奪い返した。
しかし、松山聖陵は21-5で迎えた後半も勢いは衰えず、7分、13分とモールを活かして得点を重ねると、17分には敵陣22メートルライン手前で根気よくフェイズを重ねてループを入れ、SO浦本からオフロードパスをもらったFB田川陽生が抜けてトライ。その後、浦本のインターセプトからの独走などで加点し、大差がついた。
ノーシードからの上位を目指す京都成章高校(京都)は、1回戦で富山第一高校(富山)を72-12と圧倒した。
京都成章は序盤からスピーディーなアタックを披露し、WTB尾關仁が最初のファイブポインターになると、9分にはNO8高瀬蒼太のビッグゲインで敵陣深くに入り、連続攻撃をPR山川天満がフィニッシュした。
富山第一は果敢に前へ詰めてプレッシャーをかけにいったが、12分には京都成章のWTB乗松龍志が右外を振りきり、キックしたボールを自ら確保してトライを決めた。
京都成章の勢いは止まらず、16分にはスクラムでターンオーバー後、バックス展開してCTB田中聖大が抜け、ゴールへ。田中聖大は20分にもトライゲッターとなると、26分にはブレイクスルーでチャンスを作り、仲間のアタック継続はNO8高瀬がパワフルな突進でフィニッシュした。
京都成章は30分にも強力なFWを活かしてリードを広げると、41-0で迎えた後半も5トライを追加し大差をつけた。
一方、富山第一は後半9分、敵陣22メートルライン付近のスクラムから攻めてフェイズを重ね、主将のFB川原田蒼士が鋭く切り込み、オフロードパスをもらったCTB廣田拓弥がトライを決めた。27分にも敵陣深くに入ってFWを使ったあとボールを動かし、SO中井星舟がディフェンス裏へキックすると、それに反応した川原田がボールを確保してインゴールに飛び込み、強豪から2トライ獲得となった。
勝った京都成章は2回戦でBシードの石見智翠館(島根)と対戦する。