セブンズのワールドシリーズ新シーズン開幕 女子日本は第1ラウンド・ドバイ大会初日3戦全敗
7人制ラグビー(セブンズ)の強豪が半年間にわたって世界各地を転戦しながらシーズン順位を決める、ワールドラグビーセブンズシリーズ(大会名は『HSBC SVNS』に改称)が12月2日に開幕し、コアチームとして参戦する女子セブンズ日本代表は、第1ラウンドのドバイ大会初日はプールステージ3戦全敗に終わった。
11月下旬にパリオリンピックのアジア予選を制して来年夏の大舞台を見据える女子セブンズ日本代表だが、ワールドシリーズのコアチームもほとんどがパリ行きの切符を獲得している難敵ぞろいであり、厳しい戦いとなった。
初戦では、昨シーズン総合5位のアイルランドと対戦し、7ー35で敗れた。
序盤にがまんの時間が続き、得点できずに相手に先制を許すと、反則も失点につながり、ブレイクダウンでもプレッシャーをかけられ点差を広げられた。0ー21で迎えた後半早々、日本はボールを手にしてテンポよくつなぎ、中村知春がタックルをかわしてオフロードパスをもらった水谷咲良がインゴールに持ち込んだが、その後も劣勢で黒星発進となった。
2戦目は、2大会ぶりのオリンピック金メダルを目指す第2シードのオーストラリアに0ー66と完敗。
開始30秒で失点すると、タックルがあまくなったシーンもあり、出足速く前へ詰めても相手にボールをつながれ、自陣で守る時間が続きトライを重ねられた。11月のパリオリンピック・アジア予選ではキックオフが安定していた日本だが、長身ぞろいのオーストラリア相手にはなかなかボールを確保できず、大差がついた。
そして、プールステージ最後はブラジルと戦い、競ったものの12ー21で敗れた。
日本は前半3分にスクラムから攻め、ボールをもらった内海春菜子が好走で先制トライを挙げた。しかし、リスタートのキックオフボールをブラジルに取られ、スピードランナーを止められず、コンバージョンも決まり逆転された。ハーフタイム前にも失点し、5ー14で折り返した日本は、後半1分、ターンオーバー後に快速の原わか花がゴールへ駆け抜け2点差に詰めたが、その2分後、またもディフェンスがあまくなり、ブラジルに3つ目のトライを許して3連敗となった。
女子のプールBで最下位となった日本は、大会2日目の順位決定戦は9位以下のトーナメントに進むこととなり、プールAで3位だったイギリスと対戦する。
なお、男子セブンズ日本代表は昨季ワールドシリーズのコアチーム総合順位で最下位となり、降格したため出場していない。