国内 2023.11.27

流経大との全勝対決制す。東海大、6連覇。13度目の優勝は法政大に並ぶ。

[ 編集部 ]
流経大との全勝対決制す。東海大、6連覇。13度目の優勝は法政大に並ぶ。
リーグ戦初の6連覇達成。13度目の優勝は法政大に並んだ(撮影:高塩隆)
控えから登場の東海大HO安藤良太(撮影:高塩隆)

 関東大学リーグ戦1部の最終節第2日が11月26日、秩父宮ラグビー場でおこなわれ、東海大が流経大との全勝対決を34-31で制した。
 リーグ戦初の6連覇となり、トップの法政大に並ぶ13度目の優勝を果たした。

 東海大は前半10分にPGで先制すると、直後のキックオフからは自陣深くからWTB岡村優太、FBコンラッド・セブンスター、CTB何松健太郎と繋いで一気にトライまで持っていった。

 17分に10-5とされるも、30分には敵陣22㍍ライン内のラインアウトからCTB近藤翔耶が防御網をこじ開け、最後はSH辻時羽のトライでリードを広げた。
 しかし、この日はキックオフ後の自陣脱出に苦しむ。直後に流経大CTB杉﨑晴人のタックルから反則を奪われ、トライもされて17-12で前半を折り返した。

 立ち上がりの良さは後半も変わらず、4分にSO武藤ゆらぎのキックパスを受けたWTB谷口宜顕主将が悠々とインゴールへ。12分にはWTB岡村のハイパントキャッチからPGで27-12とした。

 しかしまたもキックオフ直後に反則を奪われ、モールから失点。26分にもスクラムの反則を起点に再びモールから失トライ。27-24と3点差まで詰められた。

 ただ、流経大も不用意な反則が直後にあった。中盤エリアでキックオフサイドのペナルティを取られ、まもなく東海大がモールを押し込む。10点差とした。

 流経大もキックオフ直後にキックチャージからチャンスを作ったが、トライまで時間を要し、インゴールに入ったのは42分。3点差まで詰めるのが精一杯だった。

 東海大の木村季由GM兼監督は「前節の東洋大戦よりもさらにアグレッシブにボールを動かしていこうと。天候や流経大のプレッシャーを受ける時間帯もあり苦しみましたが、勝ち切れたことが何より」と話した。

 本来の武器であるスクラム、モールが課題に挙がり、この点は「ずっと強化してきているのですが…」と指揮官。「なかなか結果は出ていませんが、自分たちの形はできつつある。ここからは時間との戦いでもあるので、ピークを目指しながらも、ゲームの中での位置づけ、使い方を(選手権までに)見極めていきたい」とした。

前半33分に点差を縮めるトライを挙げた流経大CTB杉﨑晴人(撮影:高塩隆)

◎関東大学リーグ戦1部 ベストフィフティーン

1 高橋凜 東海大
2 作田駿介 流経大
3 吉村一将 流経大
4 竹部力 法政大
5 ジュアン・ウーストハイゼン 東洋大
6 アフ・オフィナ 東海大
7 原田季弥 流経大
8 ティシレリ・ロケティ 流経大
9 稲葉聖馬 大東大
10 武藤ゆらぎ 東海大
11 谷口宜顕 東海大
12 ハニテリ・ヴァイレア 大東大
13 近藤翔耶 東海大
14 石岡玲英  法政大
15 コンラッド・セブンスター 東海大

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