各国代表 2023.08.05

NZがライバルとの接戦制しW杯出発前に4連勝締め 豪州奮闘するも今季初勝利ならず

[ 編集部 ]
NZがライバルとの接戦制しW杯出発前に4連勝締め 豪州奮闘するも今季初勝利ならず
NZのレスター・ファインガアヌクを懸命に止める豪州のマーク・ナワンガニタワセ(Photo: Getty Images)


 来週月曜日にワールドカップスコッドを発表する予定のニュージーランド代表“オールブラックス”が、大舞台へ向けて旅立つ前、国内最後のテストマッチを勝利で締めくくった。
 先週、メルボルンでザ・ラグビーチャンピオンシップ(南半球4カ国対抗戦)3連覇とブレディスローカップ防衛を決めていたが、8月5日に地元ダニーデンのフォーサイスバースタジアムでオーストラリア代表“ワラビーズ”と再戦。14点ビハインドで折り返しとなったものの、後半に巻き返して23-20で接戦を制した。

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 前半はオーストラリアが優勢だった。エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ率いる新体制となってまだ勝利を手にしておらず、メルボルンで完敗した屈辱を晴らそうと燃え、序盤から積極果敢だった。
 前半3分にWTBマリカ・コロインベテがチームアタックを左隅にフィニッシュして先制すると、7分にも攻め込んで22歳のFLトム・フーパーがタックルされながらも力強いボールキャリーでゴールラインを割り、連続トライとなった。

 勢いづいたオーストラリアは、その後も2度トライチャンスをつくったが、ニュージーランドは粘り強いディフェンスで踏ん張り、後半につなげた。

 すると、3-17で折り返したニュージーランドは43分(後半3分)、WTBレスター・ファインガアヌクのパワフルランもあってゴールに迫り、すばやくリサイクルして、この日が代表デビューだったWTBショーン・スティーヴンソンが右隅にトライ。SOダミアン・マッケンジーのコンバージョンも決まり、7点差に詰めた。

 ニュージーランドは、NO8アーディー・サヴェアやLOサム・ホワイトロックといったベテランがディフェンスやブレイクダウンでチームを鼓舞し、途中出場の選手たちも新たなエナジーをもたらしてリズムをよくした。

 そして、ペナルティゴール(PG)で4点差に詰めたあと、迎えた63分、ニュージーランドは強力なFW8人がスクラムで相手の反則を引き出して敵陣深くに入り、連続攻撃でゴールに迫ると、初キャップのFLサミペニ・フィナウがパワーでダブルタックルを破り、デビュー戦トライ。逆転となり、コンバージョンも決まって20-17とした。

 粘るオーストラリアは、73分にSOクウェイド・クーパーが約50メートルのPGを決め、同点に追いついたが、試合終了間際、クーパーがノックオンしてしまい、ニュージーランドが敵陣でスクラムチャンスを得る。すると、またも強力FWパックが圧力をかけてオーストラリアの反則を引き出し、SOリッチー・モウンガがPGを決め、決勝点となった。

 ニュージーランド代表は、ワールドカップ前にもう1試合組んでおり、8月25日にロンドンで南アフリカ代表と対戦する。一方、オーストラリア代表は8月27日にパリでフランス代表とテストマッチをおこない、“本番”に臨む。

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