日本代表 2023.07.13

日本代表は先発7人替え、10番は李承信。共同主将は姫野和樹と坂手淳史。

[ 編集部 ]
日本代表は先発7人替え、10番は李承信。共同主将は姫野和樹と坂手淳史。
2日後のオールブラックスXV戦へ向けて練習する李承信(撮影:松本かおり)


 2カ月後に開幕するラグビーワールドカップへ向けた強化試合として、今年の初戦でオールブラックスXV(ニュージーランド代表予備軍)に敗れた日本代表が、7月15日に熊本・えがお健康スタジアムでおこなわれる同チームとの再戦に臨むメンバーを発表した。

 スターターは7人替わり、PR稲垣啓太、SO李承信、CTB中村亮土は先発で今夏初出場。第1戦でリザーブだったHO堀江翔太、PR具智元、FLジャック・コーネルセン、NO8姫野和樹は、熊本ではキックオフからプレーする。

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 現在のスコッドに、SOは3人いる状況。ジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチはFBの山中亮平もSOをカバーできると考えているが、「ワールドカップに参加できる人数は限られているので、しっかりジャパンのプレーをできる選手、コントロールできる選手を選んでいきたいと思っている。先週は松田力也と小倉順平を使ったので、今週は李承信に機会を与える」とコメントした。「承信はキックでいいものを持っているし、暑い天候のなかではキッキングゲームは重要だと思っている。もちろんアタックも重要だが、ゲームのなかでしっかりバランスを取っていくことがすごく大事だ。過去のビッグゲームにも彼は出ているし、若いが大きな経験をしている。彼はタフな選手だと思っているし、そういった部分を出してくれることを楽しみにしている」

日本代表のキャプテンを任された姫野和樹(撮影:松本かおり)

 ジョセフ ヘッドコーチは今夏の国内5連戦でさまざまなリーダーに共同主将を任せる方針で、今回は、日本代表主将の経験があるベンチスタートのHO坂手淳史と、先発の姫野が共同主将を務める。
「和樹(姫野)に関しては感心している。選手としてもいいプレーをするし、すごく安定感のある選手。そういった部分はリーダーとしてすごく大事だと思う。彼はワールドカップやスーパーラグビーでもたくさん経験を積んできているし、トヨタでもキャプテンをしている。今回初めて日本代表のキャプテンを務めるということで、彼の活躍を楽しみにしている。彼は今週、パッションをしっかり持ってやっていくということを選手たちに話していて、姫野がリードしてくれるだろうと期待している」

 第1戦は6-38で敗れ、連携がうまくいかなかったことも反省点となったが、指揮官は姫野や堀江、稲垣、中村といった経験豊富な選手たちをスタメンに入れ、コミュニケーションの改善を期待する。
「(第1戦の)ディフェンスに関しては満足している。そういったポジティブな部分はたくさんあったと思う。しかし、アタックの部分では、ターンオーバーされたりミスがあったり、ボールを取り返してから失ってしまうことがあったので、今週はしっかりポジショニングすることが大事。そこができていなかったのでパニックになってしまった。アタックでしっかり自信をつけていくことは重要だと思っており、今週はブラウニー(トニー・ブラウン アシスタントコーチ)が時間を費やして、しっかりジャパンラグビーの強みを活かしていけるように練習してきた。今週はいいパフォーマンスが出せると思う」

熊本での試合で日本代表の1番をつける稲垣啓太(撮影:松本かおり)

 なお、オールブラックスXV戦で出番がなかったLOワーナー・ディアンズとWTBシオサイア・フィフィタについては、ジョセフ ヘッドコーチは両選手とも負傷していることを明かし、「順調にいけば来週には戻ってくるだろう」と語った。

▼日本代表 試合登録メンバー
※ 画像をクリックするとPDFで大きく表示できます。

<日本代表 試合登録メンバー>
1.稲垣 啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/45 caps)
2.堀江 翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/68 caps)
3.具 智元(コベルコ神戸スティーラーズ/21 caps)
4.ジェームス・ムーア(浦安D-Rocks/13 caps)
5.アマト・ファカタヴァ(リコーブラックラムズ東京/―)
6.ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ/12 caps)
7.福井 翔大(埼玉パナソニックワイルドナイツ/―)
8.姫野 和樹(共同主将/トヨタヴェルブリッツ/25 caps)
9.齋藤 直人(東京サントリーサンゴリアス/11 caps)
10.李 承信(コベルコ神戸スティーラーズ/6 caps)
11.セミシ・マシレワ(花園近鉄ライナーズ/2 caps)
12.中村 亮土(東京サントリーサンゴリアス/33 caps)
13.ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/10 caps)
14.ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京/―)
15.松島 幸太朗(東京サントリーサンゴリアス/47 caps)

16.坂手 淳史(共同主将/埼玉パナソニックワイルドナイツ/33 caps)
17.クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/9 caps)
18.ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ/23 caps)
19.ヘル ウヴェ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/16 caps)
20.リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京/78 caps)
21.流 大(東京サントリーサンゴリアス/30 caps)
22.松田 力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ/29 caps)
23.長田 智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ/―)

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