横浜キヤノンイーグルスが豪代表LOフィリップを獲得。前サンゴリアスの中村駿太らも入団。

　オーストラリア代表“ワラビーズ”のロックで、今年のワールドカップに出場する可能性もあるマシュー・フィリップ（29歳）が、ジャパンラグビー リーグワンの横浜キヤノンイーグルスに入団することが7月4日に発表された。
　これまで、フォースやレベルズに所属してスーパーラグビーは通算70試合以上出場し、フランスのポーでプレーしたこともあるフィリップ。2017年11月に横浜の日産スタジアムでおこなわれた日本代表戦でワラビーズデビューを果たし、現在まで27キャップを獲得してきた。ワールドカップイヤーにけがをして心配されたが、今週末開幕するザ・ラグビーチャンピオンシップ（南半球4カ国対抗戦）のスコッドにも加わり、いまはリハビリグループで復活を目指している。

　横浜キヤノンイーグルス入団が決まったフィリップは、「イーグルスはリーグワンで結果を残すことに強い願望を持っているクラブであり、私はその一翼を担いたいと考えています。日本のラグビーはテンポが速いエキサイティングなスタイルであり、そのスタイルは私がプレーしたいラグビーでもあります。クラブの目標を達成するためにハードワークすること、自身の国際経験を活かして、特にセットプレー、ボールキャリーでクラブに貢献することを楽しみにしています」とコメントした。

　そして、今年、日本代表候補に選出されたHO中村駿太（29歳）もイーグルス入りが決定。東京サントリーサンゴリアスからの移籍となる中村は、「歴史あるチームでプレーできることを誇りに思います。『Exciting & Quality Rugby』を体現し、キヤノンの企業理念である『共生』を胸に、人間としても成長します。そして10代からお世話になっている、沢木（敬介）監督の下でもう一度プレーできることが今から楽しみです」とコメントした。

　さらに、中村駿太とともに昨シーズンかぎりでサンゴリアスを退団した元ジュニア・ジャパンのPR祝原涼介（26歳）と、トップウェストAリーグのJR西日本レイラーズでプレーしていたPR小川寛大（24歳）もイーグルスに加入する。
　祝原は「素晴らしいチームで、チャレンジできる環境に感謝しています。優勝と日本代表入りを目指し、日々精進したいと思います」と意気込み、小川は「たくさんの方の支えがあり、このような素晴らしい環境でラグビーできることに感謝しながら、最大限のパフォーマンスで恩返しして、チームの勝利に貢献します」と決意を新たにした。