国内 2023.02.04
「その場にいたメンバーは全体で24名。不適切な行動をおこなったのは7名」。日野RDが会見

「その場にいたメンバーは全体で24名。不適切な行動をおこなったのは7名」。日野RDが会見

[ 編集部 ]

「合宿終了後に東京で部員を集めた。部員、スタッフに対し、社会においては大きな問題。ラグビー部の存続に関わる重大な行為だと、少し強めに伝えた。口外するなとか、そういった発言は一切していない」(志賀部長)

 店に対する弁済の費用を、その場にいたメンバー全員に支払わせた点について田中GMは「完全にプライベートの時間に起こしたこと。当人が責任を取るということで各人に支払いを求めた」と説明した。

 問題行動のあった7名の選手については、東京に戻った後に、それぞれの行為に応じてチーム内で処分を決め、個別に活動停止期間を設けた。その後、7選手のうち「半数くらい」(志賀部長)は、12月開幕のリーグワン公式戦に出場しているという。日野RDは4節終了時点で1勝3敗、6チーム中4位。

 期限を設けない活動停止と、それに伴う公式戦の中止に際しては、同チームの所属選手全体に影響が及ぶ。メディアからは、この件に関わっていないプロを含む選手たちへの補償について問われたが、明確な回答はなかった。

「活動停止については、無期限と今日決めたところ。今後は、選手一人ひとりがどう活動していくかをしっかり話し合いながら、先々の活動を決めていく。その結果、ファン、チームを支えてくださっている方の理解を得て、リーグワンと話して決定したい」(志賀部長)

 日野RDは、2020年3月にもインテグリティにかかる重大な不祥事があった。4年以上在籍していた外国人選手が禁止薬物使用容疑で逮捕、リーグ全体が試合を中止する事態となった。当時も現職にあった志賀部長は「リーグ全体としてインテグリティを強化していく中、結果としてこのような事件を起こしてしまった」。

 また、具体的なチーム内の啓発、教育については田中GMが回答、「今季もシーズン開始時に選手を集めてインテグリティへの意識向上を訴えていた。その後も機会をもってきたが、結果として防ぐことができなかった」と話した。

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