国内 2023.01.03

古豪・天理が18季ぶりに花園4強入り 粘って耐えて長崎北陽台を下す

[ 編集部 ]
古豪・天理が18季ぶりに花園4強入り 粘って耐えて長崎北陽台を下す
天理の白と長崎北陽台の青はどちらも花園で輝いた(撮影:早浪章弘)


 過去6回の全国制覇を誇る奈良県の天理高校が、4季ぶり64回目の出場となった全国高校ラグビー大会でベスト4入りを決めた。1月3日に東大阪市花園ラグビー場でおこなわれた準々決勝で、長崎県立長崎北陽台高校との激闘を8-5で制した。天理高校の準決勝進出は、準優勝した第84回大会以来18季ぶり。

 先制したのは長崎北陽台だった。前半14分、堅守の天理に対してゴール前で13フェイズ重ね、アドバンテージを得ると、SO今崎仁がディフェンダー越しのパスで右外にいたCTB新垣勇人に通し、トライが決まった。

 一方、長崎北陽台の粘り強いディフェンスに対して再三チャンスを逃していた天理だが、26分にスクラムで相手に反則があり、SO須田厳太がペナルティゴールで3点を奪い返した。

 両チームとも、一歩も譲らない熱闘。
 天理は長崎北陽台のプレッシャーを受けてハンドリングエラーを連発したが、2点ビハインドで迎えた後半12分に逆転に成功する。ラインアウトから展開して一度タテを突いたあと、すぐにボールを動かして数的優位となり、WTB内田旬が次々とタックラーをかわしてトライを決めた。

 3点差を追いかける長崎北陽台は、終盤に敵陣深くへ入ったが、痛恨のラインアウト失敗。その後もノックオンがあって勢いが止まった。そして試合終了間際、ラストアタックで17フェイズ重ねたが、天理の規律を守った辛抱強いディフェンスに自陣を脱出することができず、最後はブレイクダウンで青いジャージーを白い波がのみ込み、激闘はノーサイドとなった。

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